[Webマーケティング羅針盤]
企画・実行・検証
ホームページの運営は、ビジネスの現場と同じく企画・実行・検証が重要です。
いわゆる「Plan Do See」という概念です。ホームページの運営を企画し実行す
る。さらにその結果を検証し、次の企画を立てるというものです。いわば戦略
というべきものが、あなたのホームページには存在しているでしょうか?
ビジネスの方法論と同じことがホームページにも当てはまる訳ですが、最近は
この戦略を大切に考えられる方が増えてきたようです。お問い合わせの中にも、
そのような新しい空気を感じ取ることができます。
ただし気を付けたいのは、最初から思い切り背伸びをしない、ということです。
ホームページを作る、またはリニューアルになると、気合いが入ってしまう方
が多いのか、どうしても、あれもやりたいこれもやりたい、ということになり
がちです。そんな時は、少し時間を空けて、冷静になる期間を設けてみてくだ
さい。
・それは継続してできるコンテンツなのか
→中途半端だとホームページに尻すぼみ感が漂います
→まずは小さなことでもコツコツ続けることが大切です
→それができれば担当者の自信を生みます
・Flashや目立つデザインでいいのか
→半年後にもあきられないデザインなのか
→リピーターにとって優しいデザインなのか
→ホームページはデザインを競う場所ではありません
このようなことを検討した上で、ホームページの企画を考えると良いものが生
まれてくると思います。特に中小企業の場合は、細かい企画や更新作業などは
自社内でやることが多いでしょうから、この点は重要です。
企画をしっかり立てることができれば、実行に関してはそれを忠実に行うこと
が大切になります。ホームページの場合は、いつでも変更できるという利点が
ありますので、その辺は融通がきくと言えるかもしれません。
そして、なかなか実行されないのが、検証の部分です。そもそもどのように検
証していいか分からないという方も多いのかもしれません。しかし検証をしな
いことには、企画も実行もなかったのと同じです。バナー広告を出したのに、
どのくらいクリックされたのかを調べなければ、その広告が成功だったのか失
敗だったのか分かりません。成功だったら再度広告出稿を考えられますし、失
敗であれば何がいけなかったのかを検証することで、次の企画に活かすことも
可能です。そういう意味で「検証」はとても重要です。
ホームページが成功しているかどうかは、簡単な指標としてはアクセス数で測
ることができます。アクセス数が多ければ見られている、少なければ見られて
いないと実に単純です。しかし、見られている/見られていないだけでは推し量
れないものがあります。それが、訪問者の移動です。
・Googleからトップページに来た人が商品紹介のページを見て、いなくなった
・Yahoo!から商品紹介のページに来た人が問い合わせをした
こういった、個々の訪問者の移動を把握してこそ、企画の検証ができるように
なります。このような分析は、一般的には「アクセス解析」と言われています。
アクセス解析には無料のものから数十万円もする高価なものまで様々あります
が、ポイントはこの「訪問者追跡」です。アクセス数の多い/少ないだけでは、
お客さんが来た/来なかったかしか分かりません。来たお客さんがどのような経
路を辿ったかを知ることが、本当の意味での検証になります。あなたはホーム
ページの検証ができていますか?
いちにのアクセス解析
http://www.12no3.com/access/
2003.02.26