[Webマーケティング羅針盤]
検索エンジン対策(2)
今回は「正しいHTML」を書く重要性についてご説明します。HTMLは文書の構造
を示すものである、というお話をしたいと思います(一応、HTMLの基本はご理
解頂いているという前提で説明させて頂きます)。難しく思えるかもしれませ
んが、そんなに構えないでくださいね。
HTMLはタグで記述された単純なテキストファイルですが、だからこそ、種類の
違うパソコン、種類の違うブラウザにおいてもさほど大きな違いなく閲覧でき
るというメリットがあります。単純であるが故に、タグの持つ意味はとても重
要です。
例えば、<H1>というタグがあります。これは、Header(ヘッダー、見出し)の
略で、<H1>で囲まれた部分はヘッダー(見出し)で、かつ大きさはサイズ1とい
う意味になります。ウェブブラウザーはこの<H1>というタグを読み込み、タグ
で囲まれた部分をヘッダーサイズ1の大きさで表示します。スタイルシートを用
いてフォントやフォントサイズを指定することができますが、とりあえずウェ
ブブラウザは<H1>で囲まれた部分は、ヘッダーで大きさがサイズ1なんだ、と理
解するわけです。<H1>は文字が大きく表示され、数字が大きくなるに従い(H2、
H3、H4‥‥)文字は小さくなっていきます。
検索エンジン対策は、こうした基本的なHTMLを理解し、きちんと記述するとこ
ろから始まります。もし、あなたが検索エンジンだとしたら、<H1>(大きな見
出し)と<H6>(小さな見出し)はどちらが重要だと思いますか? もちろん、
大きな見出しの<H1>ですよね。こうして考えると、あなたのホームページにとっ
て重要なキーワードは、見出しとして<H1>の中に記述すると効果があるのでは
ないかと考えられます。特に、ホームページの「見出し」ですから、キーワー
ドとしてはより重要性が増すことになります。逆に、<H1>ばかり多用している
と、返って逆効果になりそうなのも感じて頂けるでしょうか。
何事もやりすぎると、検索エンジンにとっては迷惑な話なので“スパム”とし
てホームページが削除されてしまう恐れがあります。ほどほどにしましょう。
さて、<H1>にしぼって説明しましたが他にも、
・タイトル<TITLE> ページのタイトルですから、その重要性は‥‥もう説明す
る必要はありませんよね
・メタタグ<META> 検索エンジンの中には説明文をそのまま採用するものがあ
ります。キーワードを織り交ぜ、最適化させる必要があります。
・画像のALT 検索エンジン対策という意味合いもありますが、正しくHTMLを記
述するという意味ではきちんと記述すべきでしょう。
などにも注意を払う必要があります。あとは、ホームページに掲載するテキス
トの作成も重要で、漫然と思いつくことを書いているだけでは検索エンジンは
その重要性を認めてくれません。ここはある種、コピーライティングの技術も
必要になりますから、状況に応じてライターに依頼するといったことも、今後
必要になってくるのかもしれません。
最初にHTMLは構造文書であるというお話をしましたが、<BODY>(本文)、<P>
(段落)、<BR>(改行)、<HR>(水平線)などを見ても、HTMLは基本的に構造
を示しているということがお分かり頂けるのではないかと思います。
もしホームページを見直す場合は、できるだけテキスト中心になるように考え
てみてください。スタイルシートなどを使えば、画像を多用しなくても良いデ
ザインのホームページができると思います。逆に、テキスト中心の方がスッキ
リとしていて、見る人に優しいホームページが出来上がる可能性は高いと思い
ます。ホームページは見る人に「凄いデザインのページだ!」と驚きを与える
ためにあるのではなく、基本的にはあくまでも営業活動の場所としてあるべき
だと思います。
スタイルシートを使ってこんなデザインができるのか! と少し感動したペー
ジがありましたので、ご紹介しておきます。インスピレーションの参考になれ
ば幸いです。
WebDesignTemplates
http://wdt.pekori.jp/
2002.08.14