[Webマーケティング羅針盤]
アクセスアップ手法(2)
前回はアクセスアップ手法その1として、無料でできる方法をご紹介しました。
無料の手法はなかなか手間がかかる‥‥というのを覚えている方も多いのでは
ないかと思います。今週は、少しお金をかけて楽をする方法をご紹介したいと
思います。
・懸賞
メールマガジンの読者を増やしたい、ホームページへのアクセスを稼ぎたい際
に、比較的少額かつ手軽に行えるのが懸賞です。俗に言う懸賞マニアの人たち
が集まってしまうリスクはありますが、それを差し引いても得られる効果は大
きいと思います。賞品には、商品券などが手軽で送料もあまりかからずにいい
かもしれません(みんな金券が大好きです)。高額商品を数点よりは、安くて
も大人数が当選する方が効果があります。そして、懸賞情報を複数の懸賞サイ
トに登録して告知活動を行います。もちろん、自社の商品やサービスがある場
合は、もちろんそれを賞品にしても構いません。
・一括登録ツール(サイト紹介、懸賞)
驚くことに検索エンジンは、個人が運営しているものまで含めると星の数ほど
あります。こうした検索エンジンにできるだけ多く登録しておくことも、アク
セスアップへの一つの道です。ただ、探して登録、探して登録、探して登録‥‥
を繰り返していると、途方もない時間がかかってしまいます。そうした際には
一括登録が可能な専用ソフトや専用サービスを利用すると良いでしょう。この
ような一括登録サービスは、懸賞向けのものもあります。
・バナー広告
詳しい説明は必要ないかと思います。一時隆盛を極めたバナー広告ですが、そ
の後いろいろなサイズが登場したり、Flashによるインタラクティブなものが登
場したりしています。料金的には高めの部類ですし、簡単にはクリック率も期
待した程は上がらないと思いますので、ブランディング向けと言って良いでしょ
う。みなさん、余程そそられるバナー広告でないと無意識に飛ばし読みしてい
ますよね?
・メルマガ広告
メールマガジンの広告は、一般的にあるような5行広告ではなく、“読ませる”
工夫を凝らした記事広告(記事風広告)が効果的です。5行広告の場合は、ウェ
ブのバナー広告と同じで、視覚的に飛ばし読みされてしまう可能性があります。
そして“読ませる”ためには“読まれている”メールマガジンを探さなくては
いけません。広告を出してみたいと思えるようなメールマガジンに出会えるよ
うに、普段からいろいろなメールマガジンを読む習慣をつけておくと良いと思
います。内容にもよりますが、読者数も1万人以上いるところが望ましいでしょ
う。これぞと思うところがあれば、広告代理店などを通さずに直接執筆者にメー
ルを出してみるのも良いかもしれません。私の経験上、“読ませる”メールマ
ガジンならば、かなりの効果(クリック→資料請求)が期待できます。
・オークション
何らかの商品を扱う企業の場合、Yahoo!オークションやビッダーズといったオー
クションサイトに出品することで宣伝効果を得ることができます(サービスで
も可能ですが、効果は思ったほど期待できないかもしれません)。オークショ
ンページからリンクを張っておけばユーザーを誘導することができますし、継
続的に出品すればその効果も持続していきます。オンラインショップ代わりに
利用している方も多いようです。ただし、オークションという性格上、コンシュー
マー向けの製品が望ましいと思います。
・アフィリエイトプログラム
アフィリエイトプログラムは日本語でいうと提携プログラムといったところで
しょうか。専業の代理店が間に立ち、一般のホームページもしくはメールマガ
ジンオーナーとあなたを繋ぎます。例えば、花屋さんであれば、提携したホー
ムページからお客さんがきたら10円、さらに購入したらその金額の10%をマージ
ンとして支払うといった具合です。感覚的には、インターネット上にたくさん
の支店を持つ感じでしょうか。経験上、商材にもよりますが数百の提携サイト
はすぐに集まります。あとは、いかにうまく売って貰うか、宣伝して貰うか、
バナー広告やテキスト広告を作成するあなたの工夫次第です。
前回・今回とアクセスアップのための手法をご紹介しました。中にはご存じの
ものもあったでしょうし、新しい発見をして頂けたものもあったのではないか
と思います。ただ、今回ご紹介した手法だけが全てではありませんし、これか
ら先もずっと正解であり続けるかといえばそういう訳でもありません。もっと
良い方法やテクニックが登場する可能性は間違いなくあります。もし、あなた
がウェブマスターとなったならば、常にこうした最新動向に目を光らせ、情報
収集を怠らないように気をつけてください。そのためにはたくさんのウェブを
見て回るのもいいでしょうし、信頼できるパートナーと付き合いを持つのも一
つの方法です。
2002.07.10