[Webに効くおクスリ]
効能:キャプションは右脳と左脳両方に効きます
雑誌やホームページで図、表、写真などを載せるとき、それらの画像に10~20
文字程度の説明文が添えられているのをよく目にするでしょう。
この説明文を「キャプション」といいます。
最近特にホームページにおいて、その必要性が言われています。
なぜ特にホームページでメリットがあるかというと、おそらくこの画像+キャ
プションという組み合わせには、短時間で脳全体に訴えかける力があるからで
はないでしょうか。
一般的に画像は直感をつかさどる右脳で、文章は論理的思考をつかさどる左脳
で判断すると言われています。
ホームページ閲覧者は、ページを訪問して数秒でそのページを読むか読まない
か判断するわけですが、その一瞬で見ることができるのは、本文の詳しい内容
ではなく、直感で見られる見出しや強調箇所、そしてやはり画像でしょう。
ここで例としてケーキ屋のホームページにショートケーキの画像が載っている
場合を想定してください。画像だけの場合と、画像にキャプションが入ってい
る場合を考えます。
【A】画像のみ 【B】画像+キャプション
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...閲覧者の感想 ...閲覧者の感想
「よくあるショートケーキ」 「他とは違って美味しそう」
「普通においしそう」 「素材にこだわっていそう」
画像だけの場合は、漠然としたイメージしか与えられず、写真から感じ取る意
味は人それぞれになってしまいます。
それに対しキャプションがある場合、画像から直感的に与えられる多くの情報
の中から、文字によって着目して欲しいと思っているところに意識を限定させ
たり、情報を補完することができます。
つまり右脳と左脳両方に働きかけることで、直感だけではあいまいになりがち
な画像の意味を、こちらの意図した意味で受け取ってもらえるようになるわけ
です。
画像のみのバナーより、キャプション付きの画像バナーの方がクリックされや
すいという調査結果を目にしたこともありますが、「画像で直感的に注意をひ
いた上で、文字情報でさらに興味を持たせる」ということが短時間のうちに可
能だからではないでしょうか。
十数文字があるかないかだけの違いですが、こういった細かいことが意外と大
きな効果に繋がりますので、ぜひお試しください。
2008.03.26