[Webに効くおクスリ]
処方箋:無機質なサイトには人物写真を
最近、Webにおける人物写真の重要性をひしひしと感じています。
他の写真ももちろん大事なのですが、特に人物写真。会社の顔である社長や、
お客さんと直接関わるスタッフの写真などが載っていることで、その企業やお
店の雰囲気が伝わり、安心感と温かみを与えられるわけです。また、人物写真
には視線が定まりやすいので、画面がグッと締まる効果もあります。
何千文字の説明よりも、1枚の写真。
もともと社内でも、「写真は大事だよね」という話題はちょこちょこと上って
いました。そんな中、世間的にはどう思われているのか気になって「Web 写真
重要性」で検索してみると、下記のブログが上位に引っかかってきました。
▼企業コミュニケーションにおけるビジュアルの重要性
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/102/10001733.html
この中で、航空自衛隊入間基地のサイトが紹介されているのですが、確かにど
の写真もとても素晴らしい。おそらく(というか絶対)、プロカメラマンによ
る撮影でしょう。人が生き生きとしていて、ある種の親近感すら感じます。
▼航空自衛隊入間基地
http://www.dii.jda.go.jp/asdf/cacw/index.html
普通の中小企業のサイトであれば、ここまでのクオリティの写真を撮ってもら
う必要はないでしょう。さほど大きく使う写真でなければ、自分たちで撮影し
たもので構わないと思います。市販されているコンパクトデジカメ程度の画素
数で十分ですし、画像編集ソフトなどを使えば、ある程度は補正もできます。
簡単な撮影のコツとしては、
(1)人物写真はピントを必ず目に持ってくる。
(2)何十枚も連写で撮って、一番いい写真を使う。
(3)撮影する側は、しゃがんだり、見下ろしたり、普段と違う目線で撮ってみる。
(4)撮影される側には、手を組んだり、物を持ってもらったりして動きをつける。
といったところでしょうか。もちろんできるだけ明るいところでフラッシュは
使わずに。
さて、ここ数日、某企業とその競合他社数社のサイトを、アクセシビリティや
SEOなど様々な観点から調査していました。そこで思ったのは、やはり人物写真
を効果的に使用しているサイトを見ると、自分もユーザーになりたくなる、と
いうこと。逆に写真の少ない無機質なサイトの心惹かれないことといったら!
訴求力の差は誰が見ても歴然でしょう。
とはいえ、実はアクセス数などを見てみると、いい写真を使ったサイトが、写
真のないいまいちパッとしないサイトに負けていたりするのが、Webの世界の面
白いところです。もちろん原因は、SEOなどサイトへ誘導することへの配慮が足
りないからです。
見栄えも集客も両立できているサイトは意外と少ないんだなぁと実感したので
した。だからこそ、我々のような会社の存在意義があるのですけどね。
2006.11.22