[Webに効くおクスリ]
効能:少し読みやすくなります
皆さん、はじめまして。巽太陽です。地元で地域情報誌のライターをしていま
したが、上京しイーナチュラルの仲間入りをしました。今回、メルマガ初参戦。
Webに関してはまだまだ未熟者ですが、自分なりに情報を発信していけたらと
思っています。よろしくお願いします。
さて、自社サイトにSEO対策を施してアクセス数も徐々に伸びているとします。
なのに問い合わせがない。会社の内容も商品の内容もばっちり書いて紹介してる
のに反応が薄い。そんなとき、ちょっと考えてみましょう。
その文章、多くを伝えようとしすぎていませんか?
いえ、情報が充実しているのは決して悪いことではありません。商品やサービ
スについてしっかり説明されているというのはやはり重要です。問題は、それ
が本当に伝わっているかどうかです。
私の感覚ですが、欲しい商品やサービスを求めてネットサーフィンしている人
というのは、テレビ番組を早送りで見る視聴者をイメージするといいと思って
います。彼らは早送りでザッと番組の流れを見ます。そして自分が必要だと思
うところだけをゆっくり再生して見るのです。
では、そのポイントをどう見分けるか。おそらく「好きなタレントが笑ってい
る顔が映った」とか「見たいコーナータイトルが映った」とか「おもしろそう
なテロップが表示された」というような、瞬間的に目に飛び込んできた情報を
知覚して、反射的に再生ボタンを押すわけです。
ウェブにおいても、顧客(特に見込み顧客)は、まずそのページに自分が求め
ている情報がありそうかどうかをザッと見た感じで判断します。なさそうだと
思ったらそのページを去っていきます。場合にもよりますが、その間は10秒以
下と考えていいでしょう。勝負はその数秒。メリハリがないと逃げられます。
以下にWeb用の文章を書くときの私なりのコツを挙げておきます。文字数はあく
まで目安ですから、こだわりすぎないでくださいね。
○タイトルや見出しはとにかく分かりやすく。10~20文字ぐらいが目安。
○本文は冗長な説明は避け、できる限り簡潔に。
○せめて150~200文字に一度は改行できるぐらいに内容をまとめて。
○内容が変わるときには必ず見出しをつける。400文字~600文字に一度ぐらい。
○補足やどうしても詳しく説明しておきたいことは別枠で。
○箇条書きは効果的に。あまり使いすぎるとひとつひとつの重要性が下がる。
○色文字・強調文字なども多用は避ける。
○図や写真で説明できることは、できるだけそちらを使う。
企画書などで慣れている皆さんには当たり前のことのようですが、分厚い論文
のような読みづらい企業サイトが多いのも事実。ウェブライティングの基本も、
マーケティングと同じで顧客の目線になってみることだと思います。皆さんの
サイトは伝えるべきところで顧客の視線を留めることができていますか?
2006.09.27