[ニュースから読み解くWebマーケティング]
メールマーケティング再考
数ヶ月に渡り当コラムでもblogに注目してきましたが、だからこそ今、改めて
メールマーケティングについて考えてみたいと思いました。スパムも日常的に
蔓延しています。確実に読者の手元に届き読まれるメールとはどんなものなの
か。今回はそれらに関する記事を集めました。
・Eニュースレターの鍵は、具体的情報のタイムリーな提供
http://www.enatural.org/archives/000959.html
読者は成長し、スパムを判別するだけでなく、有益でないメールも削除してい
ることが調査で分かったそうです。では、有益なメールとはどのような内容で
しょうか。「タイムリーであり、かつ具体的な情報を提供すること」と記事。
・100パーセント読まれる文章
http://www.enatural.org/archives/000968.html
“読まれる”には「手書き」のエッセンスを入れると良いのではないか、とい
う提案。年賀状からの発想で、定型印刷の内容は覚えていないけれど、手書き
は覚えているのではないか? というところからきているとか。どこまでパー
ソナライズするかは難しいところですが、伝えたいことだけ伝えて終わる業務
連絡のようなメールマガジンもありますので、そういうのは×ですね。
・ターゲットを絞った電子メール・ニュースレターは効力を発揮し続ける
http://www.enatural.org/archives/000973.html
タイムリーかつ読ませる文章に加え、さらにレイアウトにも気を配るべし、と
いう調査結果に関する記事。最初はじっくり読んでも、次第に流し読みになっ
てくるため、流し読みできるレイアウトが生き残りには大切、と。スパムも含
め、ただでさえ受信するメールは増加の一途を辿っていますから「読みやすさ」
は非常に重要なポイントで。自分の経験に照らし合わせても同感です。
というのも、内容は面白いのだけれど、レイアウトが悪いために読むのが苦痛
になっているメールマガジンがあるのです。面白さと読みにくさを天秤にかけ、
継続するか解除するか考えているところです。
他にも、主にオンラインショップから届くメールマガジンは賑やかなものが多
いですが、“読むこと”自体にパワーを要求されます。慣れてくれば解除対象
になるでしょうから、読者レベルに応じて配信内容を変えるなどしないと、読
者獲得の自転車操業に陥ってしまう可能性もあるでしょう。メールマガジンの
効果は絶大なですので、うまく折り合いをつけないといけませんね。
そして、
・目次をつけて一覧性をよくする
・一行の文字数を統一する
・適度に改行を入れる
・要点を決めボリュームを抑える
・内容を適切に示すタイトルをつける
などの基本的な部分は押さえられているでしょうか? 情報の洪水の中から浮
上するには読者の信頼を勝ち取ることが最重要ですが、まずは開かれ、そして
読まれなくては意味がありません。
2004.02.25