[ニュースから読み解くWebマーケティング]
承諾と未承諾
カオスとなった検索エンジン業界で、また大きな動きがありました。これまで
独自の検索エンジン開発で頑張ってきたinfoseekが、Lycosの吸収を機に、つい
にGoogleの採用に至りました。
▼インフォシーク 検索エンジンにGoogleを採用(プレスリリース)
http://release.infoseek.co.jp/release/030901press.html
▼インフォシーク、Googleの検索エンジンを採用
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/01/303.html
これにより、Yahoo!、Excite、infoseek、biglobe、@nifty、aolなど、大方の
ポータルサイトはGoogleの検索結果を表示することになります。Yahoo! の
Inktomi、MSNの独自システムなどの動きもありますが、日本では、よりGoogle
の重要度が増した格好になりました。
続いて、Eメールマーケティングに関する面白いデータをご紹介しましょう。
▼「承認済み広告メールの効果は確実に上昇」、米DoubleClick
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/inet/263580
アメリカでの事例ですが「承諾済みメール」の効果が上昇しているそうです。
つまり「オプトインメール」です。消費者も賢くなり、オプトインする機会も
大幅に減っているのではないかと思います。オプトインは余程のことと言って
良いでしょう。そうした貴重なユーザと上手にコミュニケーションすることで、
売上向上に繋がっているというお話です。
また逆に、このようなデータも発表されました。
▼承諾しない広告メール、受信しても約8割が「内容をまったく見ずに削除」
http://japan.internet.com/research/20030905/1.html
受信を承諾していない広告メールを「1日1通以上」の頻度で受信するユーザー
は46%で、およそ8割のユーザーが「内容をまったく見ることなく」削除してい
るという調査結果です。裏返せば2割もの人が見ているとも取れますが、多くの
人に悪い印象を与えているのは事実ですから、気を付けたいですね。
メールマーケティングを行うときは、オプトアウトが簡単にできる仕組みにし
ましょう。ユーザ数が減るのが嫌だから解除しにくくするというのはいけませ
ん。解除しやすさも、信頼感の醸成に繋がります。
2003.09.10