[ニュースから読み解くWebマーケティング]
Weblogの可能性
精力的にblogを書きつづる市場通信 代表波多野氏のWeblog考。
・「今後増えるのか?blogな人とblogな会社」
http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/eigyo/rensai/index.cfm?i=e_crm45
「ネット関係者や『blog』な人たちからは冷たい目でみられるかもしれな
いが、この機能とMOVABLE TYPEの使いやすさから思想や哲学も持たずに、
このblogを活用している」
「『ビジネス・ブログ』は企業や組織としての公人ではなく、一個人とし
てどれくらいの質量で外部に情報発信できるかが大きなポイントとなろう。
blogを使って情報発信するために、いちいち役員や管理職の決済を必要と
するblogな会社も現れるかもしれない。それも初期段階では仕方がないこ
となのである」
eNaturalでも、かなり前から「Weblog面白い!」と言い続けてきましたが、第
三者的な意見としてこのような記事を紹介すると「Weblogってもしかすると面
白そう?」と感じて頂けるのではないでしょうか(笑)
Weblogとは、簡単に言えば日付順に綴られたコンテンツです。日記のように思
えるかもしれませんが、書き続けることでコンテンツとして蓄積されるという、
コンテンツマネジメントシステムの一面も持っています。サイトの一部で日記
を書くのではなく、Weblogを書く=Webサイトのコンテンツ追加・更新といった
ところでしょうか。ただWeblogは言葉で説明しても伝わりにくく、さらに書き
手にならないとその面白さが伝わりにくいという難点があるのもまた事実です。
しかしこのWeblogを、ビジネスに活かせないか、と考える人たちもいます。社
員がWeblogを書くことで外向きの情報発信となったり、また内向きには知識の
共有(ナレッジマネジメント)ができる可能性があります。ただ、そこでもや
はり難しいのは「書き手にならないと面白さが分からない」ということと、そ
もそも「発信することが好きでなければ続けられない」という点です。
ただ、そういったデメリットを挙げしつらえて「できない」と言ってしまうの
は簡単なことで、あえて「Weblogを書きましょうよ」と、ぼくは声を大にして
言いたいと思います。特に、このメールマガジンを読んでいる人たちは、既に
情報を持っており、さらにそれをほかの人たちに伝えるべき立場にある人も多
いと思いますから、ツールとしてのWeblogに価値を見いだして頂けるのではな
いかと思います。
Weblogのツールとしてお薦めなのは「Movable Type」です。アメリカのSix
Apart社が提供しているウェブアプリケーションで、有志による日本語化も行わ
れています。Movable Typeの良いところは、各ページを静的なHTMLとして保存
するため、検索エンジンに登録されやすいという点ですので、検索エンジン最
適化を考えている人にもお薦めです。
・Six Apart
http://www.sixapart.com/
・Movable Type
http://www.movabletype.org/
ただし、サーバにインストールする必要があるので、ハードルが高いのは否め
ません。そのような場合は、同社が提供するASPサービス(TypePad)や、国内
の無料サービス(北国.tv、News Handler)などを利用して、Weblogを体験され
るといいと思います。形にはこだわらずに、内容にこだわってください。
・TypePad
http://www.typepad.com/
・北国.tv
http://ch.kitaguni.tv/
・News Handler
http://blog.nettribe.org/
またMovable Typeはサイト構築にも利用可能です。自分たちでサイト内を更新
したい中小規模にサイトにはうってつけではないでしょうか。ちなみに、アメ
リカのAbout.comもMovable Typeで運用されていますので、スキルさえあればい
ろいろなことができる可能性があります。
・About.com
http://www.about.com/
このように「日記でしょ?」で済ませることができなくなってきたWeblogです。
情報発信に興味のある方は、是非ともチェックしてください。
・eNatural.org
http://www.enatural.org/
2003.08.13