[ネットで○○する時]
SEO、ありがちな誤解
SEO(検索エンジン最適化)をやろうとなった時、現場でお客さまと話している
と、
「HTMLをSEO化して上位に表示されるようにしたいんです」
というフレーズを耳にすることがしばしばあります。間違ってはいないのです
が、微妙に誤解して理解されているケースもあるようです。
まず検索エンジンのそもそもの役目を整理すると、もっとも重要なことは利用
者が入力したキーワードに対して、「最適」な検索結果を表示することです。
この「最適」というところがミソで、各検索エンジンによって「最適」の解釈
が微妙に異なることと、そもそも何をもって「最適」と判断するのかという問
題もあります。
ただ利用者の立場に立ってみれば、「最適」の基準がおぼろげながら見えてき
ます。例えば「Web制作」というキーワードで検索した時の結果は、Web制作に
ついて詳しく書いてあるページが上位に表示されたほうが、利用者のニーズを
満たす可能性が高いと想像出来ると思います。
つまり、「Web制作」というキーワードで検索結果の上位に表示されたければ、
Web制作のことについてトコトン語ったサイトを用意することが、何よりのSEO
対策になるのです。
一昔前の検索エンジンは、現在と比べるとその機能が貧弱であったために、特
定の方法でHTMLを記述すると上位表示に有利ということが起こっていたようで
すが、現在ではそのようなことは少なくなって来ています。
なぜなら…
↓1)あるHTML記述で上位表示が可能、実力のないサイトが上位に表示される
↓2)検索結果の品質低下し、必然的に利用者が減る
↓3)利用者が減れば、企業は広告を出す意味が低下するので広告出稿が減る
※他メディアと同様に、広告収入は検索エンジンの重要な収入源です
↓4)検索エンジン運営会社の収益悪化
という負の連鎖を生むからです。
もちろん、正しいHTMLでホームページを作成することで、より検索エンジンに
理解されやすいサイトにすることが出来るので、HTML記述方法は重要な要素の
ひとつです。
ただ、より重要なのはサイトの中身です。いくらHTMLがしっかりしていても、
内容が伴っていなければ上位表示は望めないでしょう。
2007.08.08