[ネットで○○する時]
ヒートマップで使い勝手を改善しよう
最近、ホームページの使い勝手(ユーザビリティ)の調査手法として、アイト
ラッキングやヒートマップ分析という言葉を耳にする機会が増えました。
アイトラッキングとは、ホームページを閲覧する人の目の動きを専用のカメラ
で計測して、ページのどこがどのくらい見られているかを調査するものです。
ただ非常に高価なシステムで、おいそれと導入できる代物ではありません。
一方のヒートマップ分析は、簡単に言えば「ホームページ上のどこがどれくら
いクリックされているか」を、視覚的に分かりやすく計測するものです。
テレビなどで、人や物の温度を見た目で伝えるために、温度を色で表したサー
モグラフィの画面を目にすることがありますが、あれがそのままホームページ
でも表示できると思っていただければ分かりやすいと思います。
アイトラッキングは人の目の動きを追うのでクリックなどのアクションを必要
しないのに対して、ヒートマップ分析はクリックをカウントするので、それぞ
れで得られるフィードバックは異なります。
ただヒートマップ分析は無料のサービスなども登場してきて、アイトラッキン
グと比較すると手軽に調査できるようになってきているので、まずは試してみ
るのも良いと思います。
似たようなサービスはいくつかありますが、最近試した中ではCrazy Eggという
サービスがなかなかの使い勝手でした。
Crazy Egg - visualize your visitors
http://crazyegg.com/
上記は海外のサービスですが、日本語のサイトでも利用可能です。一部機能や
解析できる上限数が制限されますが、無料で試すことも出来ます。調査をした
いページにスクリプトを1行貼り付けるだけなので、導入も至極簡単です。
アクセス解析でもどのリンクがどのくらいクリックされたかを調べることが出
来ますが、このサービスでは「リンクしていないところ」をクリックされても
計測することが出来ます。
つまり、、、
・飾りのアイコンが、リンクバナーと間違われてクリックされていた
・特にリンクなどをしていなかった商品画像が結構クリックされていた
といった、ホームページの改善に役立ちそうなヒントを得ることが出来ます。
私もいくつかのサイトで計測をしてみましたが、え!ここをクリックする??
という所が意外とクリックされていて大いに参考になりました。
お客さんの姿が見えにくいのがインターネットの難しいところですが、ツール
を活用することによって目に見えるようにすることが可能な場合もあります。
それらのツールから得られたヒントを元に、より素晴らしいホームページにし
ていけると良いですね。
2007.04.11