[ネットで○○する時]
思い入れのミスマッチ
成功するホームページを作るために必要とされる要素は多岐にわたりますが、
その中でも制作する側の思い入れは重要な部類に入ると思います。
ここでいう制作する側とは、我々のようなホームページ制作会社ではなくて、
実際にホームページ制作を発注する立場の方です。
ホームページ制作会社まかせにしていても、なかなか良い物は出来ません。ホー
ムページ制作に積極的に関わり、良い物を作っていこうという思い入れがない
と、当たり前ですが素敵なホームページを作ることは難しいです。
一方で、思い入れが強すぎてホームページを閲覧する側の視点をおろそかにし
てしまって、結果としてひとりよがりのページになってしまうこともあるので
要注意です。思い入れの空回りですね。
もちろん、大抵は皆さん顧客視点をお持ちです。ただ、ホームページの場合は
バーチャルな空間なので、現実の世界のようにお客さまが訪問する様子やその
行動を目に見える形で捉えることが難しく、その結果ついついお客さんの姿を
見失いがちになってしまうようです。
例えば…
制作側:これだけ文章を使って説明すればお客さんに理解してもらえるだろう
顧客側:なんだか文字ばかりでよく分からないなぁ。難しそう
制作側:たくさんリンクを張っておけば、どこの情報でもすぐに閲覧できるな
顧客側:どこをクリックすればいいかな? あれ、今見てたページはどこ?
というようなことです。
言葉で説明することは決して悪いことではありませんが、一方で文字ばかりの
ページは顧客側が取っつきにくかったり、全体のイメージがつきにくいという
ことも起こりえると思います。料理の写真がまったく掲載されていないファミ
レスのメニュー、という感じでしょうか。
自分の思いと顧客側の思いのバランスを努めて意識しておくことが、ホームペ
ージを制作する上では重要なことのひとつのような気がします。
2007.03.14