[ネットで○○する時]
トラブルを如何に防止するか
先日、NTT東日本のひかり電話で回線が繋がりにくくなるトラブルが発生しまし
たが、この春にひかり電話を導入していた弊社でも少なからず被害を被りまし
た。
ソフトウェアのトラブルが原因だそうですが、素人の感覚ですがちょっとのこ
とでかなりの大事になるんだなぁと感じました。物事が高度化・集積化すると、
トラブルがあったときの被害も広範囲にわたるということなんでしょうか。
なんてことを思っていたら、数日後に自分の身にも同じようなトラブルが降り
かかってきました。
ブログを使って、自社サイトを管理しているお客様で起こった出来事です。ブ
ログは、テンプレートと呼ばれるページの雛形と、投稿者がブラウザから入力
した文字や画像の情報などをドッキングして、一つのページを作るというのが
基本的な仕組みになっています。
ブログは、ブラウザを使ってサイト管理が出来るのが特徴のひとつなので、こ
のテンプレートの内容もブラウザから変更することが出来ます。しかし、テン
プレートの中身はHTMLやブログ専用の特殊な言語で記述されているので、知識
がない人が触れるのは難しいものになっています。
そういったこともあり、ブログを納品する時にはテンプレートには容易に触れ
ないような設定をして引き渡すことが多いです。が、トラブルがあったお客様
はひょんなことから誤ってテンプレートに触ってしまい、記述されていた内容
が壊れてしまったのです。
前述した通り、ブログをテンプレートを元に全部のページが作られています。
結果として、サイト内の全ページのレイアウトが崩れてしまうという事態にな
りました。通常のHTMLのサイトでは誤って修正したページだけに被害がとどま
るところが、ブログ特有の仕組みのために全体に広がってしまったのです。
幸いにして、弊社で定期的に取得しておいたバックアップファイルで事なきを
得たのですが、こういった事態を防止するための仕組み作りや、お客様へのイ
ンフォメーション(啓蒙)が十分では無かったのではないかと反省するところ
もありました。
ブログのような便利なツールは、これらも登場・普及していくことと思います。
と同時に、今までとは違った形のトラブル要素が発生し、いざトラブルが起き
た時の被害範囲も大きくなるケースが増えてきそうな感じがします。
サイト運営における「安全弁」という考え方について、考えさせられた一件で
した。
2006.10.11