[ネットで○○する時]
ブログカスタマイズの功罪
ビジネスブログもブームの段階を終え、ホームページ制作の手段のひとつとし
てすっかり定着した感があります。
当初は制作会社によってまちまちだったブログ構築スキルも、全体的にレベル
アップしているようです。一見してはブログで構築されていることが分からな
かったり、様々なプラグインを活用し高度な機能を持ったブログを数多く見か
けるようになりました。
弊社にご相談いただく案件も、いわゆるブログ然としたサイト構築ではなく、
ブログをCMSとして活用し自社サイト全体を構築するというお話が多いです。
ただ、CMSとしては比較的シンプルなブログソフトウェアを使って、普通のサイ
トのように見える形で構築するには、相応のノウハウとテクニックが必要にな
ります。ありがたいことに、これまでたくさんの構築を手掛けさせていただ
けたことで、弊社内でのノウハウもだいぶ蓄積することが出来ました。手前味
噌ではありますが、お客様からの大抵のリクエストにはお答えできるかなとい
う感触はあります。
一方で、何でも対応出来るが故に陥るワナもあると感じています。それは、カ
スタマイズのしすぎです。
お客様がサイト構築をブログで希望される理由はいくつかありますが、一番多
いのは前述したCMSとしての活用です。つまり、お客様自身でホームページを管
理出来るという点について、ブログの魅力を感じていると言えます。
問題はカスタマイズによって、本来期待していた管理の簡易性が失われてしま
うケースがあることです。
お客様は、サイト制作にあたって様々なリクエストをされることと思います。
実はその中にはブログで実現するのが難しい内容もあるのですが、制作会社は
お客様の希望だからとして、何とか実現させようと一生懸命になってカスタマ
イズをします。
その結果として、お客様が管理出来ないようなブログになってしまったとした
ら、これほど悲劇的なことはありません。
ブログで実現出来そうな部分が広がってきた今こそ、改めて運用面に目を向け
ることが重要なことのように感じます。誰がどこまで何を管理するのか、事前
に明確にしておくことが、これからのビジネスブログ構築の重要なポイントの
一つになるような気がします。
2006.05.24