[ネットで○○する時]
「ロングテール」を検証してみた
「ロングテール(Long Tail)」というキーワードをご存じでしょうか。ロング
テールとはその名の通り、長いシッポのことで、最近注目を集めているWebマー
ケティングのキーワードです。
「ロングテールが注目された経緯」によれば、Amazonの売り上げを調査した際
に、「ほとんど売れない商品」の数多くの積み重ねによる売り上げが、全体の
57%に相当したという結果がそのように名付けられたそうです。
ロングテールが注目された経緯
http://www.blwisdom.com/itword/longt/3.html
ネット上ではニッチなものでも積み重ねることでパワーを持つ、ということを
表現するのに使われています。
2005年10月から日本で最も使われている検索エンジンであるYahoo! JAPANがロ
ボット型を中心に据えました。その結果、検索結果としてサイト内の個々のペー
ジが表示されやすくなっています。
ディレクトリの恩恵に預かっていたサイトではアクセス数が減少しているかも
しれませんが、多くのサイトではアクセス数が増えているのではないかと思い
ます。増えていないサイトはSEO対策を見直した方が良いかもしれませんよ。
個々のページが表示されやすくなっているということは、これすなわちロング
テールの恩恵に預かることができます。サイト内のページ数が多ければ多いほ
ど、検索エンジンから検索されやすいと言えるのです。
それでは実際に、約6,100ページの某サイトのアクセス解析結果を基にロングテー
ルを検証してみたいと思います。
入口としてアクセス数が最も多いのは、9.37%でトップページでした。トップペー
ジといえども、全体の1割に満たないことが分かります。SEOされ、なおかつペー
ジ数が多いサイトであれば、トップページ以外が入口になる確率が9割にも上る
ことが分かります。
さらに上位のページで見てみると、
10位まで 19.7%
20位まで 24.5%
30位まで 27.8%
40位まで 30.5%
50位まで 33.0%
100位まで 42.1%
という結果になりました。
結果として、入口となっているアクセス数の約58%を占めているのは、上位100位
までに入らないその他6,000ページということが分かりました。折れ線グラフに
してみると、確かに長い尾になっていることが分かります(↓イメージ図)。
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↑↑↑↑ ロングテールの部分 ↑↑↑↑
しかし、だからといってむやみやたらにコンテンツを増やすのでは意味があり
ません。
FAQであるとか用語集であるとか、お客様の問い合わせに答えるものであるとか、
蘊蓄であるとか、何かを探している読者が利用したい/欲しい/読みたいと思う
コンテンツを準備することが重要です。
それは長い積み重ねです。即効性はありませんが、時間をかけて構築したコン
テンツはかけがえのない財産になるでしょう。そして今、そのツールとして注
目を集めるのがブログなのです。
2005.11.09