[ネットで○○する時]
私の個人情報が流失したようです
楽天市場から初めての個人情報流失事件があり、各所で話題になっていますが
皆さんはご存じでしょうか? 実は、私も軽く被害者です。
楽天市場の店舗での取引に係る個人情報の流出について
http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20050723.html
正確には、楽天市場に出展しているAMCという店舗を利用したユーザーのうち、
123名分の個人情報(氏名・住所・クレジットカード番号など)が流失したそう
です。私もこの店舗を利用したことがあったようで、楽天からお詫びのメール
が届きました。
この店舗を利用した記憶などさっぱり忘れていたのでハテナという感じだった
のですが、楽天の購入履歴をチェックしたら確かに3年前に買い物をしていまし
た。(電動キックボードなんか買ってましたよ、私…)
幸いにもこの123名に私は含まれていないとのことでしたが、万一に備えてクレ
ジットカード番号を変更しました。それに伴い、各種サービスに登録している
クレジットカード番号も変更しなければならず、結構な面倒事になってしまい
ました。
情報流失のあった店舗が大変なことになっているのは言うまでもなく、現時点
でサイトは一時閉鎖となっているようです。直近の売上げに大きな影響を与え
るのはもちろんのこと、失った信頼を取り戻すのも大変だと思います。
下記の記事によれば、楽天の店舗管理システムは各店舗がCSV形式で顧客情報を
ダウンロード出来るようになっているそうです。今回は、このファイルが何ら
かの形で流失したのではと言われています。
【続報】楽天の情報流出、加盟店でのカード情報管理体制が明らかに
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20050726/165259/
店舗は、ダウンロードした情報を使ってクレジットカードの与信をしたりする
そうです。一方で、楽天では店舗の代わりに与信を取るR-Card Plusというサー
ビスを提供しているのですが、手数料が余計にかかるということで導入に及び
腰の店舗もあるようです。
確かにコスト増は大きな負担ですが、一方でクレジットカード番号という「リ
スク要因の大きい情報」の管理からは解放されます。単なる決済代行サービス
ではなく、情報管理代行という機能も考慮して、コストを見極める必要がある
のではと思います。
お客様とホームページの企画で話をしていると、アンケートや懸賞といった顧
客情報取得を目的とした企画が持ち上がることがあります。
顧客情報を獲得することは確かに重要ですが(実際は取得した情報を如何に活
かすかが重要ですが)、同時に情報を保持することのリスクも十分に意識する
必要があると思います。安易に個人情報を取得することは、メリットどころか
リスクにも繋がりかねないのではないでしょうか。
「情報を持つこと」と同じくらい、「情報を持たないこと」もこれからは必要
とされるのかも知れません。
2005.07.27