[目からウロコのインターネット活用術]
ライバルは目の前にいない?
「時計」業界では、このところ「誰か」に市場を食われてしまっているようで
す。かくいう私も、時計が好きで色々と持っていたのですが、最近は時計をし
てないことの方が多くなっております。と思いつつ周りのメンバーを見回して
みても、なんと誰も時計をしていませんでした。そう「携帯電話」に市場を食
われてしまっているのです。
【腕にした「時計」で時間がわかる】というコンセプトでは、【いつでも持っ
ている「携帯電話」でも時間がわかる】というコンセプトに勝てなかったよう
です。このような状況でも勝ち組は存在しているようです。それらはのほとん
どはファッションアイテムもしくはブランドアイテムとしての価値を訴求した
ものとなっております。そう、ただ時間がわかるだけなら携帯電話で十分なの
でしょう。
このような例は他にも多く見受けられます。家電やフィルムメーカーのデジカ
メに市場を食われたカメラメーカー。Yahoo!という検索サイトだと思っていた
ところに市場を食われたプロバイダ。家電メーカーにゲーム機市場を食われた
ゲーム企業。などなど。
かくいう我々イーナチュラルは【インターネットを利用して、企業の営業やマー
ケティング活動に寄与する】ことがコンセプトです。ですから、目の前のWeb構
築を提供する会社はもちろんのこと、広告代理店、経営コンサルティング会社、
営業のアウトソーシングを提供する会社、人材派遣会社、あるいはまったく畑
違いの会社がライバルとなりえるかもしれません。
情報技術の発達がベースとなって産業の成長スピードが速く感じられる昨今、
ライバルは目の前にいないかもしれません。自社のライバルは見えてますか?
その対策は? 頭の痛い問題です。
2002.06.26