[目からウロコのインターネット活用術]
IT活用にもモノには順序
ひとくちにIT活用といっても、パソコンが1台もない企業がいくらお金をつぎ
込んだところで、ITをフル活用できる企業にはなりえません。IT活用にもモノ
には順序が必要です。
いくら巷でIT活用うんぬんと言われようが、トップがそのメリットを享受する
か最低でもメリットを理解できなければ最終的なIT活用による業務革新は得ら
れません。また、実際に利用する人間もすべてがメリットを享受できなければ
その活用も長続きはしないのではないでしょうか。最初のきっかけは外圧であ
れ、新聞記事であれ、他社の真似であれ、最終的には全てのメンバーが良さを
理解し自ら進んでIT活用を試みていくような状態を目指すのです。
実際にIT活用を進めていく上では、その利用状況をいくつかのステップにわけ
て考える必要があり、大まかには次のような段階が想定されます。
1、最低限必要なレベル
2、あれば効率化やスピードアップなどにつながるレベル
3、未来の形や夢物語のレベル
これが仮にパソコンが1台もない企業であればどうでしょう。
1、1人1台のパソコンやLAN・回線などインフラを整え、とにかく慣れる
2、データ共有などの活用をする一方で、Webサイトの構築・運営をする
3、ほとんどの業務をインターネットやグループウェアなどで完結させる
といったようになるでしょうか。最終的な目標を立てつつも、少し先の目標、
目の前の目標といったように、段階立てて考える必要があります。最終的な目
標を立てるにはそれなりの理解をしなければなりませんので、トップ自らが率
先して活用しメリットを享受することが必要です。
2002.02.27