[目からウロコのインターネット活用術]
Eメール作法
手紙の郵送なら、封書に宛先を書いて切手を貼って、ポストへ投函する。その
手紙の中には、きれいな心のこもった字で書くことはもちろん、拝啓~敬具と
まとめたり、自分の名前はここに、などといったいわゆる作法が存在します。
そんなことはあたりまえのように皆さんご存じのことと思いますが、そのよう
な作法がEメールにも存在します。
そのEメールにおける作法とは、手紙とは違う作法ですし、電話の作法とも違い
ます。先日、こんな話がありました。とある会社の方が、新規にインターネッ
トを会社内に導入し、全部メールで問い合わせを受けてEメールでやりとりをす
ると豪語されていたことを撤回されたのです。その理由は、Eメールのやりとり
は慣れてないと意外と難しいということがわかったからです。
営業の現場で培われた話法や手振り身振りを文字だけで表現することは非常に
難しく、Eメールを活用されている方なら、誰でも次のような失敗も経験されて
いることでしょう。別の人に送ってしまった。個人宛のEメールをメーリングリ
ストに送ってしまった。送ったつもりが届かなかった。アドレスを消してしまっ
た。などなど、失敗例をあげたらキリがありません。
そんな使い慣れていないEメールを利用して、企業の代表として顧客対応をする
ということは、会社の受付に子供を座らせておくようなものです。企業の電話
には、家庭の電話とは違った企業としての作法があるように、企業のEメールに
もそれなりの作法があります。あまり簡単に考えず、かといって難しく考えす
ぎず、顧客が喜びを感じ、自社の商品やサービスを気に入っていただけるよう
なそんな気持ちのいいEメール作法をマスターできるように、仕事でプライベー
トで、日々向上心を持ちながら利用し続けましょう。
2001.07.25