[目からウロコの企業Web活用術]
売り方一つで売れ行き変化
書籍はどこで購入しても同じ商品です。カバーから内容の一字一句まで全く同
じ。しかしながら、書店の店頭POP・陳列場所や方法・在庫数などによってその
売れ行きは大きく左右されます。つまり、A店ではダントツ1位の書籍なのに、
すぐ近所にある同規模のB店では全く同じ本ベスト10にも入らないというよう
なことがよく見られます。
インターネットにおいてもそれは顕著です。「japan.internet.com IT関連書籍
:週間ランキング(9/6-9/12)」によると、Amazonのランキングとbk1のそれでは
明らかに違いがあります。オンライン書店の1週間の数値とあって、母集団の
小ささなどの影響もあるでしょうが、違いがあるのは事実です。商品(書籍)の
持つ価値がもっとも売れ行きを左右していることには変わりないと願いますが、
新聞や雑誌などでの紹介記事や広告、著者や紹介者からのリンク、トップペー
ジでの取り扱い、書評や読者の投稿、書籍紹介ページの内容などなど、商品以
外の優劣で売れたり売れなかったりしているのです。
このようなことを目にしていると、売り方一つでこんなに違うもののだとあら
ためて思います。最近は減りましたが、ちょっと前はホームページを作って商
品を並べておけばすぐに売れるという勘違いをされていた方が多く、説得をす
るのに一苦労でした。商品画像、商品名、価格を掲示しただけで売れる商品が
どれだけあるでしょうか? どこでも売っている商品をわざわざそこで買う価値
があるのでしょうか?
同じような商品やサービスであっても、その売り方一つで買い手が受ける印象
は大きく変わり、それに応じて売れ行きも変わるのです。わかりやすく簡潔に、
それでいて内容が良く伝わるような説明がなければ購入に至らないのではない
かと思います。並べておけば売れる商品やサービスを取り扱うか、買い手の心
に伝わるプレゼンテーションを提供するか、成功の秘訣はどちらかです。
※japan.internet.com IT関連書籍:週間ランキング(9/6-9/12)
http://japan.internet.com/book/20020919/1.html
2002.09.25