[コレが気になる!]
二割のユーザーを狙い通りに導くナビゲーション
前回は「1000%以上クリック率が変わるナビゲーション配置」として、標準的
な左右のサイドバーのメニューと、記事下のメニューでのクリック率を比較し
ました。
今回はもう少し詳しく、メニュー配置によるクリックの違いを見ていきます。
以下の図は、トップページから、メインメニューの [1] をクリックして、製品
情報の1ページ目に移動した状態です。
▼製品情報ページ[1-1]
┏━━━━━━━━━━━┓
┃○○○会社 ┃←ヘッダー
┠───────────┨
┃ [1]|2|3|4|5 ┃←メインメニュー
┠───────┬───┨
┃コ │[1-1] ┃
┃ン │ 1-2 ┃←サイドメニュー
┃テ │ 1-3 ┃
┃ン │ 1-4 ┃
┃ツ │ ┃
┃ >1-2│ ┃←記事下:次のコンテンツへのリンク
┃ │ ┃
┃[1-1] │ ┃←記事下メニュー
┃ 1-2 │ ┃
┃ 1-3 │ ┃
┃ 1-4 │ ┃
┠───────┴───┨
┃ [1]|2|3|4|5 ┃←フッター
┗━━━━━━━━━━━┛
[1]や[1-1]は、今見ている位置を表しています。ページの役目としては、製品
の概要やメリットなど、導入にあたるコンテンツが入ることが多いでしょう。
[1-2]では、具体的な機能など、[1-3]では関連情報など、[1-4]では料金・仕様
などが入ります。
制作者の意図としては、次は[1-2]を見て貰いたい訳ですが、このページ内に19
の主要なリンクがあり、コンテンツ内やヘッダー内、サイドにバナーなど、そ
の他のリンクも多く存在しています。
さて、このページでは意図通りのクリックがされたでしょうか?
結論から言うと、ある程度、意図したクリックを誘導できています。それでは
細かくクリックの内容を見ていきます。
(クリックのサンプル数は300程度です。)
多くのクリックを集めたのは、
・メインメニューの[2]
・記事下:次のコンテンツへのリンク
の2つでした。
数だけを見るとどちらもクリック率13%前後と同程度なのですが、ユーザーの
行動には違いがあります。これについてはまたの機会に。
全体で[1-2]へ移動したクリック率は20%超となりました。ユーザーの中には
既に会社や製品について知っているユーザー、他社との比較がしたいユーザー、
料金が知りたいユーザー、など様々な状況があります。
多数のリンクと状況がある中での20%超ですので、決して少なくはなく、ひと
まずは誘導に成功していると見ても良いでしょう。もちろんもっと精度を高め
る必要はあります。
ちなみに[1-4]の料金・仕様に相当するリンクは、やはりユーザーの皆さんも気
になるようで、設置場所からすると多めにクリックされています。
意図通りに読ませたいあまりに、自由に移動する手段が無いというのも困りま
すが、利便性を損なわずに意図通りの誘導をするナビゲーションが実現できれ
ば、より効果的なサイトになるのではないでしょうか。
2007.07.11