[コレが気になる!]
一石二鳥のメールフォーム改修
インターネットを利用する限り、常についてまわるスパムの問題。直接送られ
てくるスパムメールにはうんざりしますが、多くの商用サイトで利用されてい
る「お問い合わせフォーム」もスパムの温床になっていることがあります。
スパムがこれほど問題になる以前から使われているような、古いメールフォー
ムプログラムを利用している場合、スパム対策などが充分でないケースがある
ため、具体的な方法の記載は避けますが、大量スパム送信の踏み台など、様々
な方法で悪用されてしまいます。
仮に、被害というほどでは無くとも、スパム目的のプログラムが自動的に送っ
てくる意味の判らないメールを受けとるのは気分が悪いものです。メールフォー
ムをターゲットにしたスパムに、フォームプログラムで対策するには、
「入力値をチェックして、想定した内容以外は受け付けない」
ようにするのが一番です。
スパム目的のプログラムは、フォームの入力フィールドに様々な内容を埋め込
んで送信を試みます。この入力値をチェックして、エラーを返すことで実際の
送信まで行われる確立はぐっと低くなります。
代表的なチェックとしては、必須項目のチェックがありますが、これは一方で、
内容があれば何でも良いことにもなります。
例えば「郵便番号」の入力値が「awubegep@;」のようにランダムな文字列で埋
められていても通ってしまいます。
郵便番号や電話番号に必要な文字は、「数字」と「-(ハイフン)」だけです。
つまりそれ以外の文字が含まれている場合は、確認画面に移動するようにして
おくことで不要なメールの送信を防げます。
これはスパム対策ということだけではなく、実際の閲覧者にとっても、正確な
情報を送信してもらうために重要です。閲覧者の事を考えた場合、番号の入力
には、更に「全角数字」も含めて、プログラム側で半角に変換するといった事
も可能です。
文字種類による制限の他にも、
・文字数制限(100文字以内など)
・範囲の制限(1950~2007の範囲の数字など)
・同一内容の入力(メールアドレス、パスワードの二重確認など)
などと、様々なチェックを行うことが出来ます。
上手く適用することで、スパムを減らし、さらに利便性も高めることも出来る
という一石二鳥なので、メールフォームを新設、改修する際には検討してみて
はどうでしょうか。
2007.05.09