[コレが気になる!]
10年で容量1,000倍、年々高性能になるレンタルサーバー
インターネットが一般に認知され始めた十数年程前、ホームページ公開用のディ
スクスペースは多くてもせいぜい10MB(メガバイト)程度でした。それが今や
10GB(ギガバイト)という大容量も珍しくありません。実に1,000倍の容量にな
っています。
当時は今のように独自ドメインを取得するというケースも少なく、プロバイダ
の提供するスペースを利用していました。回線速度やPCの性能も低く、大容量
はそもそも使いこなせない状況でした。
その後、企業のホームページ活用や、ブロードバンドの普及などによって、独
自ドメインで、より多くのコンテンツを公開したい、というニーズが高まり、
レンタルサーバー(ホスティングサーバ)の利用が一般的になりました。
レンタルサーバーには大きくわけて、
・1台のサーバーを複数契約者で共同利用する「共有サーバー」
・1台のサーバーに複数の仮想マシンを構築する「VPS」
・1台を1契約で占有して使う「専用サーバー」
があります。
●共有サーバー
少し前までは、共有サーバーはディスクスペースが少なく、データベースなど
も使えない等、数多くの制約が多くありましたが、ブログ・CMSなどの普及によ
って、限定的に対応するサーバーが多くなっています。
利用料が比較的安い(~数千円)のが大きなメリットですが、他のユーザーが
不具合を発生させると影響を受けやすい、というデメリットがあります。セキュ
リティ面では管理会社が対策を行っています。
●VPS
1台のマシンを共有する点では共有サーバーと同じですが、仮想マシンになって
いるのでソフト面での制約が少なく、非常に自由度が高いのが特徴です。様々
なシステムを運用することが出来て、ユーザー間の影響も非常に少なくなりま
す。
料金面では、高性能な共有サーバーとほぼ同程度になっています。
●専用サーバー
1台を占有するので、きちんと運用すれば安定性が高いのが特徴です。メモリや
ディスクも充分に使え、最も自由度が高くなりますが、サーバーに関する知識
が無ければ運用は難しくなります。運用代行サービスをセットにしたプランな
どもあります。
料金は安いもので月額1万円前後ですが、性能やオプション次第で月額10万円を
超えることもあります。
サーバー選びには多岐に亘る項目を考慮する必要があり、費用だけで選ぶと、
「導入したいソフトが動かない」「ブログを使いたいがデータベースを追加で
きない」などの問題が起きます。セキュリティ面の対応も、各社様々です。
運営したいホームページに必要な要件をしっかりと確定して、最適なサーバー
選びを心がけましょう。
2007.04.11