[コレが気になる!]
「Internet Explorer 7」が登場間近
9割ほどのシェアを持ち、多数の人が利用している「Internet Explorer」(IE)
の最新版となる「Internet Explorer 7」がリリースを間近に控えています。
古いウインドウズのサポート終了や、セキュリティへの関心の高まりもあって
リリースされれば早いペースで移行が進むと思われます。当然、新発売になる
各社のパソコンでもIE7が搭載されることになります。
タブブラウジング、RSSサポート、標準検索ボックス、セキュリティ向上など、
IE6以前とは全く別物と言っていい程のバージョンアップとなるのですが、そ
れと引き替えに、現在企業が運営しているサイトの作りによっては困った事が
起こる可能性が有ります。
まず問題が顕著なのは、ActiveX(アクティブエックス)を利用してサービスを
提供しているサイトです。セキュリティ面で度々ActiveXの危険性が指摘されて
いた事を受けて、標準ではActiveXが無効になりました。一応ユーザー側で簡単
な操作で有効に出来る様になっていますが、一般的なユーザーからすれば、ブ
ラウジングの大きな障壁となります。そのため、これらのサイトではActiveXに
依存しない形のサービス提供に切り替える必要があります。
次が多数のサイトで問題になるであろう、CSS(スタイルシート)の対応です。
これまでIEでは独自仕様が多く盛り込まれ、逆にW3Cにより策定されている標準
への準拠は他のブラウザに比べて遅れていました。これが一転して、標準に準
拠する形になりました。
これによって、IEでの表示のみを考慮して独自仕様を多用しているサイトでは
レイアウトが崩れたり、表示されるべきものが表示されない、などの問題が起
こるかもしれません。また、多数のブラウザに対応しているサイトでも、その
ために使われたテクニックが裏目に出る可能性も有ります。
こういった問題が出ることが予想されていますので、リリースまで何も出来ず
に待っているだけでは後手に回ってしまいます。現在、マイクロソフトのサイ
トで「Internet Explorer 7」ベータ2日本語版が公開されています。但し、利
用は自己責任となりますので、何か不具合があっても問題ない環境(仮想環境
など)で試した方がいいでしょう。良く解らない場合は制作会社などに相談す
るほうが無難かもしれません。
2006.05.10