[コレが気になる!]
申込みまで30分
サイトに来た閲覧者が、問い合わせや資料請求、購入に至るまでには、一体ど
のくらいの時間をかけているのでしょうか?
とあるサイトの資料請求では、請求完了に平均して30分、平均ページ閲覧数も、
資料請求に至らない訪問者の2倍ほどの閲覧があります。また、請求後にも仕様
や料金などのページを読むケースもあり、検討材料として情報を集めている様
子がうかがえます。
また、早い人は1-2分で行動に移りますが、数度の再訪問の上で行動を起こすユ
ーザーも多く、4-5回訪問を繰り返し、翌日や長ければ1週間近くしてから資料
請求にいたる事もあります。
この事を、100万のPPC広告経由のアクセスから検証した記事があります。
▼Slow Tail:訪問から購入までのタイムラグ
http://www.usability.gr.jp/alertbox/20050906.html
記事では、7割の注文がすぐに行われ、その後長い期間をかけて注文が追加され
る様子をグラフ化しています。ロングテールと上下逆の曲線です。問い合わせ、
資料請求、注文など、サイトのゴールによって多少異なるとしても、ほとんど
のサイトで似たような傾向があります。
それでは、これらの事を踏まえて、実際にサイトを構築する際に気をつけるべ
き点は何でしょうか?
まず、アクセス解析を必ず行うこと。ゴールを通過したユーザーの絞り込みと、
そのユーザーがサイトに訪れたきっかけ、サイト内での移動が見える物がベス
トです。最初に紹介した、とあるサイトでは、イーナチュラルの「いちにのア
クセス解析」を利用して行動を解析しています。
▼いちにのアクセス解析
http://www.12no3.com/access/
次に、ユーザビリティに配慮すること。デザイン上の設計とも関わってきます
が、メニューの位置やリンク、ナビゲーションの判りやすさ、適切なタイトル
の付け方などを考えなければなりません。アクセス解析でページ毎の滞在時間
を見ると、0~10秒以内が目立ちます。ユーザーはサイトの使い方の説明など、
じっくり読んでくれたりはしないのです。「違う」と思えば他のサイトへ移動
するだけです。
解析結果を踏まえて、情報の配置などを見直して行けば、より良い顧客転換を
得ることが出来るようになるでしょう。
2006.03.08