[コレが気になる!]
1.7倍の訪問者
春先に、あるお客さんのSEOのコンサルティングを手掛けました。
大幅に変更する箇所がある為、優先的にできるところから行い、現在も制作会
社がチューニングを行っている最中です。SEOの要素として、外部の優良なサイ
トからどれだけリンクがもらえるか(被リンク)というのがありますが、企業
サイトの場合はほとんど当てがないのが実情です。このお客さんも例外ではな
く、外部リンクに関してはこれ以上期待できない状況でした。そこで、今回は
サイトの内部チューニングを優先して行い、その後外部リンク獲得の為の仕組
み作りをするという流れになりました。それから4ヶ月経過しましたが、ター
ゲットキーワードがそれなりに一般的な言葉であるため、現在ではまだ上位表
示はできまていません。1ページ目の後半に甘んじている状況です。
このお客さんは対策を行う前に事前調査として既存キーワードと、そのキーワー
ドからのゴール到達率(コンバージョン率)を知る為にあらかじめアクセス解
析を入れていました。そのため、SEO実施前との比較が細かくできました。訪問
者は実施前と比べて1.7倍増加です。これは狙ったキーワード単体ではそれほど
上位表示できなくても、複合キーワード(メインキーワード+サブキーワード)
ではそれなりの位置に表示されることが多くなったためです。サブキーワード
はいろいろな種類があり、アクセス解析では個別に表示されないほど件数が少
ないものです、ただし種類が多いため、実際にはかなりのアクセス数になって
いました。
「検索エンジン対策=特定のキーワードで上位表示」というのが一般的ですが、
実際にアクセスを見るとよほどメインキーワードが強くない限りは「検索エン
ジン対策=特定のキーワードを含む複合キーワードで上位表示」が現実的かと
思います。つまり1ページだけで特定キーワードの上位表示を狙うのではなく、
特定キーワードを含んだ複数のページで上位表示を狙うのです。
競合が多すぎるキーワードはキーワード広告でいいと思っても、実は複合キー
ワードでは上位表示のチャンスがあるので、メインキーワードはいろいろなペー
ジに含ませて検索エンジンから無料のアクセスを増やす努力は続けるべきです。
ページが増やせるブログでサテライトサイトを作るというのもこのあたりの理
由が大きいでしょう。
2005.08.24