[コレが気になる!]
5回表示のサンクスページの謎
広告の効果やメルマガの効果を検証する為にはアクセス解析が必要ですが、ペー
ジの作り方によっては正確な数値が出ないことがあります。今回はそんな事例
の紹介です。
通常、問い合わせや購入は入力フォームのあるページから行うのが一般的です。
問い合わせが完了する(送信ボタンを押す)と入力したデータがサーバーに蓄
積されたり、ホームページの運営者にメールで届いたりします。そのあと「あ
りがとうございました」という旨のメッセージを記載したページを表示するの
が一般的ですね。私たちはそのページを「サンクスページ」と呼んでいます。
特定広告経由でアクセスしてきた人だけのアクセス統計を行い、その中でサン
クスページを閲覧した数をカウントします。これでこの広告の表示回数との比
率を計算するとその広告の効果(コンバージョン率)がわかりますね。しかし
ながらこれはページの作りによってはとんでもない結果をになったりします。
ホームページから購入や問い合わせをした後、閲覧者はどのような行動をとる
か想定したことがありますか? 購入したのだからもう閉じてしまうだろう。
私はそう思っていました。その為、サンクスページもグローバルメニューがあ
るのみで、それ以降の誘導は考えておりませんでした。アクセス解析の訪問者
追跡機能(足跡追跡といったりしますね)で購入者の閲覧したページを順に追
うと、サンクスページを見た後はブラウザの「戻るボタン」を使って一つ前の
ページに移動しようとする人がかなりいることがわかりました。通常はフォー
ムからCGIやPHPなどのプログラムに渡され、処理が終わったらそのプログラム
の中でサンクスページ内容を表示したり、サンクスページへジャンプしたりし
ています。そのせいで「戻る」を押しても再度サンクスページを表示してしま
います。しかもログも記録されます。そしてあきらめが悪い人はこれを何度も
繰り返します。その結果一回しか購入していないのに、5回サンクスページが
表示され、不正確なコンバージョン率が算出されるという悲惨な結果になるの
です。
これを避ける手段は簡単。サンクスページからきちんとナビゲーションを作り、
そのほかのページに誘導することです。貴社のサンクスページは大丈夫ですか?
5回も戻るを押した人はきっとイライラしています。「なぜ戻れないんだ」と。
2003.10.08