[コレが気になる!]
将来、医師への健康相談をネットでしたい人は43.2%
総務省が平成13年「通信利用動向調査」の結果を発表しました。この統計結
果は多方面からの解析結果が掲載されている為、客観的資料としてクライアン
トに説明する際、大変役に立つ資料です。その中に関心の高いデータがありま
したのでご紹介したいと思います。
みなさんの「将来、自宅で受けたい情報通信サービス」は何でしょうか?実は
この調査が始まった平成9年から今回の平成13年度まで毎回40%以上の記
録を維持していることがあります。それは「画面を通じて医師への健康相談や
診断」です。情報サービスという言葉から連想されるものは一般的には機械的
な仕組みを通じて提供される形のないものだと思っていたのですが、実際には
今年度も二位のビデオオンデマンドの18.1%をはるかにしのぐ43.2%
という数字でした。
現在もインターネット上に無料の医療相談サイトはいくつかあるのですが、あ
くまで公開掲示板形式であり、情報を探したり、投稿したりする手間がありま
す。「画面を通じて医師への健康相談や診断」というのはいつでも気軽に相談
できて自分の体のことを分かっている主治医と自宅から相談したいというもの
なのでしょう。これはいくら情報インフラが進みテレビ電話等が気軽に出来る
ようになったとしても、制度や医師への報酬などが変わらなければ実現出来な
いことでしょう。
情報インフラの変化と共に社会にある制度や仕組みも一緒に変わっていかなけ
れば人々の望むサービスとものが簡単には実現できないという一例を垣間見た
数字でした。
※総務省「通信利用動向調査(詳細は【調査結果の概要(PDF)】)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/020521_1.html
2002.05.22