[コレが気になる!]
IT活用への経営者の意識が49.5% vs 20.0%
ITという言葉が世間にも認知され、大手企業ではパソコンとネットワークを駆
使して企業のIT化を進める中、中小企業の経営者はどのように考え、どのよう
にIT化を進めているのだろうか?そんな疑問に少しだけ答えてくれる数字を見
つけました。昨年末に東京商工会が1000社に対し行った「中小企業のIT活用
状況に関するアンケート調査」の結果を統計データとして公開しております。
結果概要としては「頭では分かっていても、行動に移せない」「パソコンを導
入してみたものの十分に活用できていない」と予想できる範囲のまとめでした
が、その中に気になる数字がありました。自ら電子メールを活用する経営者と
活用しない経営者とでITに対する考え方や取り組み方が違うというものです。
自ら電子メールを活用する経営者のうち49.5%がITが自社の競争力強化に必ずつ
ながると考えているのに対し、自ら電子メールを活用していない経営者がそう思
うのは20.0%とのことです。その結果、企業内における情報の共有化の取り組み
にも顕著に差が出ております。
中小企業のIT化は経理・総務からはじめ、徐々に業務・営業に結びつけるもの
ですが、経営者を含め社内にITに明るい人材がいないとなかなか効果を出しに
くいようです。しかしながら、業務が個人ノウハウで動いている限り、生産性
はなかなか上がりません。景気が悪い中、即座にIT化を進めるのは厳しいです
が、経営者がメールを使いこなし、情報収集をして、今後どのようにすべきか
を考えているということを表している数字ではないかと思いました。
「中小企業のIT活用状況に関するアンケート調査」
経営者自身の認識の度合や活用度と、企業の導入・活用度合の相関性
(表12-1,表12-2)
http://www.tokyo-cci.or.jp/kaito/chosa/131213.html
2002.03.13