[コレが気になる!]
1.5Mの専用線を敷設料金は181,000円
Yahoo!Japanのインターネット接続サービスYahoo!BBから始まったADSL回線の低
価格化競争により、ついに日本もブロードバンドの時代を迎えようとしており
ます。各家庭、企業から1.5Mbps以上の回線速度で接続しっぱななしでも月次約
3,000円という費用で済むのです。そのため現在Yahoo!BBの申し込み者は100万
人を越え、その多くが開通待ちしているとのことです。このまま順調に普及し
ていくのでしょうか?
ADSL回線はNTT局舎を通して接続プロバイダーに渡されます。しかしその後はど
うでしょうか?実はそこから先は接続プロバイダー同士が専用線で結ばれてい
ます。そしてその専用線が集まった場所がIXと呼ばれる場所です。
1.5Mの専用線を敷設した場合の最短距離(専用線は距離に比例して高価になり
ます)の料金は181,000円です。川下のADSL料金が安価になり、大勢の人が接続
プロバイダーに高速で接続するにようなるに為、川上の専用線を太くしなけれ
ばならない状況であるにもかかわらず、そのコストは数年間それほど変わって
いないのが現状です。
※ADSLでのインターネット接続イメージ図
ADSL回線 │→専用線でインターネットへ
家庭==========┌─────┐ ┌──┐ ┌─────┐
家庭==========│プロバイダ│========│IX│========│プロバイダ│
家庭==========└─────┘ └──┘ └─────┘
つまり、↑ココが1.5Mbpsになっても、↑ココや↑ココが改善されなければ、
インターネットを利用するために快適な速度を得るには不十分ということです。
高速道路の料金所を増やしても、車線が少なければ意味がないのと似ています。
はたして100万人の接続が終わった時Yahoo!Japanのバックボーン回線はどれ
だけの太さを準備するつもりなのでしょうか?やはりまだまだNTTさんには値下
げの努力をしてもらわないと私たちが本当の意味で利用できるブロードバンド
時代は訪れないのかもしません。
2001.09.12