[IT活用↑天国と↓地獄]
中小企業でもWebシステム↑
企業がインターネットを利用して新規顧客を獲得しようとする際、初めは一部
の商品やサービスの説明があるWebサイトを構築することからはじめるのですが、
その後、多くの商品を掲載したり、在庫と連動したり、顧客情報を登録しても
らったりと機能が増えていきます。いわゆるWebシステムといわれるものです。
ではどのような規模でどのような仕組みを作るのでしょうか。サイトの規模と
構成が以下の様になっております。
※大規模Webシステム
【Webサーバー】-【アプリケーションサーバー】-【データベースサーバー】
機能別にサーバーが稼働しており、同時に多数のアクセスがあっても素早い
レスポンスを返す仕組みとなっている。主にアクセスの多いコンシューマ向
けのシステムのとられる形態。導入価格は数百万から億単位になる場合も。
※中規模Webシステム
【Web - アプリケーションサーバー - データベース】
自社専用サーバー(またはサーバーをまるごとレンタルする)の中にアプリ
ケーションサーバーとDBを入れてしまう。主に特定ユーザー向けサービス提
供に利用される形態で、同時に多くの処理を行おうとすると遅くなる場合が
ある。導入価格は百万~数百万。
※小規模Webシステム
【Web - サーバーサイドスクリプト - フリーデータベース】
レンタルサーバー(共有)の提供しているサービスを利用してシステム構築
を行う。別の企業とサーバーを共有する為、大量アクセスには向かない。サー
バーサイドスクリプトにはPerlやPHPが使われることが多い。フリーDBとして
はMySQLやPostgreSQLがレンタルサーバー業者から提供されることが多い。導
入価格は数十万から百数万。
上記で実現される機能は見かけ上は全く同じものですが、大規模サイトになる
に従い、システム速度と冗長性が高くなり、稼働率も上がります。しかしなが
ら中小企業や利益が出るかわからないシステムに数百万も投資することは難し
い状況では小規模サイトの仕組みを利用して必要があればグレードアップして
いくという方法が得策ではないでしょうか。イーナチュラルでもWebシステムは
PHP・CGIとMySQLを利用しております。インターネット証券やインターネットバ
ンクのような仕組みは初期投資で数十億円かかっておりますが、実は百万円以下
で始められるWebシステムもあるということを頭に入れておいた方がいいかもし
れません。
2002.02.27