[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
アクセス数とコンバージョン数の相関関係
ホームページを作成したからには、多くの人にサイトに訪れて
欲しいと、誰しもが考えると思います。その先に目先の指標として
アクセス数(ページビュー/PV)が気になるところだと思います。
ただし、PVは必ずしもお問い合わせ数(コンバージョン/CV)と
正の相関関係になるとは限りません。
弊社の最近の事例で、PVは減ったけどCV数は増えた例がいくつか
ありましたので、この場を借りてご紹介したいと思います。
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■事例1:とある不動産サイトの例
スマホ対応を主目的としてサイトリニューアルを行ったところ、
リニューアル前と比較してPVは約半分ほどに激減したものの、
CV数は約1.2倍となった事例がありました。
この時、検索エンジンなどの外部からの集客は約1.1倍となって
いて、特に来訪者が減っている様子は見られませんでした。
推測になりますが、リニューアル時にサイト導線を見直して、
物件検索ページへの誘導を強化したことで、効率良く物件を
見つけられるようになり、結果的にPVが減少したと考えています。
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■事例2:とあるBtoCサイトの例
広告などで集客は確保出来ているものの、
それが顧客獲得に繋がっていなかったサイトを、利用者目線で
改めてブラッシュアップしました。
サイトデザインには基本的に手を付けず、コンテンツの見直しや
ページ内容に合わせた細かな誘導先のチューニングなど、
細かすぎて伝わらないような改善を多数施しました。
同時に、成果に繋がっているか根拠に乏しかったいくつかの広告を、
思い切ってやめてみました。
すると、PVは前年と比較して4割ほど減りました。その一方で、
CVは約1.5倍と大幅な改善を達成することが出来ました。
広告は集客には機能していたものの、CVにはあまり関係なさそうな
ことが、結果的に浮き彫りになりました。
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上記の2例、多少のアレンジは加えていますが、
いずれも実際にあった事例です。
PVが半分・4割減と聞くと背筋の凍る思いがするWebマスターも
いらっしゃると思いますが、実際の成果では両事例ともホクホクな
結果となりました。
確率論から言えば、PVは多いに越したことがないと思います。
PVを集める施策を否定するつもりはありませんし、
PVが集まることで見えてくるサイト改善にヒントはあるのも
事実です。
一方で、今回ご紹介した事例にようにPVとCVが正の相関関係に
なるとは限らないのも、また事実です。
2020.02.12