[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
今、バックアップを考える
直近の出来事で且つ事態がまだ完全に収束していないようですが、
企業向けレンタルサーバーを提供するファーストサーバ社が
大規模なサーバー障害を起こしました。
停止していたファーストサーバの「Zenlogic」再開 4日ぶり
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1807/10/news060.html
全サービスの停止、つまりサーバーがまるごと無くなったと同義の
ことが発生したので、これは利用者にとっては障害と言うよりも
災害と表現した方が正しいかもしれません。
弊社でもいくつかのサイトが対象となりましたが、大規模障害の
中心時間帯がちょうど週末にあたったこともあり、お客様も弊社も
動きがままならず、対応の選択肢は多くはありませんでした。
この手の事故を目の当たりにすると、日頃のバックアップへの
関心が高まることと思いますが、「正しいバックアップ」を
定義するのは思いのほか大変な仕事です。
何を/どこまで/どのように/頻度は/ 等々の必要要素を
見極めつつ、実際に障害が発生したときに自社が被る予想被害も
勘案しながら、日々のバックアップ体制を整えるのは、
簡単な作業ではありません。
最近では、自動バックアップ機能を備えたサーバーも珍しく
なくなりましたが、この機能とて今回のようなシステムまるごと
ダウンなケースでは、それ単体では有効な手段にならない可能性も
あります。
さらに言えば、ECサイトなどサービス停止が自社ビジネスに
大きな影響を即時に与える類いのサイトでは、代替手段も含めた
バックアップからの早期復旧シナリオも想定する必要があります。
ということで、「正しいバックアップ」を考えていくと、
考えること・やるべきことが盛りだくさんになります。
つまり、大変です。あえて言えば、面倒くさいです。
多くの場合、サイトに費やすことが出来る手間・時間・費用には
限りがあります。
リソースは限られるなか、一方でやるべきことは数多くあると
いう状況下では、もしもの備えであるバックアップについて、
結果的に充分な検討がなされないままというケースが多いのも
残念ながら事実です。
しかし、それでも考える必要があるのがバックアップです。
それをお客様に正しく啓蒙することも、
私たち制作会社の使命でしょうね。
2018.07.11