[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
震災を経て、企業サイトのアクセス数はどう変わったか。
東日本大震災から二ヶ月半が経とうとしています。
消費者行動に大きな変化をもたらすこの出来事の前後で、
企業サイトのアクセス数はどのように変化をしたのでしょうか。
弊社が管理している様々なお客様のアクセス結果から、
震災前の2月と、震災の影響があった3、4月を比較し、
1日の平均訪問ユーザー数の増減を調査しました。
すると
■訪問ユーザー減少サイト・・・72%
■訪問ユーザー増加サイト・・・28%
と、実に全体の7割強のサイトで、減少という結果でした。
さらに下記は、2月の値を100%とした場合の、増減率の平均を
訪問ユーザー減少サイトと増加サイト別に集計したものです。
■訪問ユーザー減少サイト(弊社管理サイトの72%)
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│ 2月 │ 3月 │ 4月 │
────────┼─────┼─────┼─────┼
訪問ユーザー数 │ 100% │ 86% │ 92% │
■訪問ユーザー増加サイト(弊社管理サイトの28%)
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│ 2月 │ 3月 │ 4月 │
────────┼─────┼─────┼─────┼
訪問ユーザー数 │ 100% │ 143% │ 132% │
多くのサイトの訪問ユーザー数が減少する一方で、
訪問ユーザー増加サイトの増加率もかなり大きいのが印象的です。
やはり地域や業界による直接的影響は大きく、
関東近辺の飲食業界や賃貸・新築などの業界は減少、
逆に住宅や土地の修理に関わる業界などは増加していました。
この結果は、みなさんの想像通りです。
しかし、業界的な理由以外でも増加していたサイトがありました。
それは「震災関連の有用な情報を積極的に発信したサイト」です。
CMSを活用するなど普段から情報発信に積極的なお客様は、
震災後もすぐみなさんの役立つ情報を発信していました。
「この状況の中、自社に何ができるか」を考えていたのです。
それが、3割弱に過ぎないサイトのプラスアクセスが、
7割を占める減少サイトのマイナス分を上回った要因の
一つと言えるでしょう。
あくまで弊社管理サイトの結果ですので、
業種の偏りや、震災とは無関係の変動もあるかもしれません。
しかし、企業の情報発信に対する日頃の姿勢が、
非常時において顕著に現れた結果と言えるのではないでしょうか。
2011.05.25