[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
450サイトを調査してわかった「全対応型サイトの罠」
先日、とある業種のサイト調査を行いました。そのサイト数、実に
450件。それを年齢も立場も性別も違う弊社のスタッフ3名が顧客目
線でチェックし、「A.ぜひ発注したいと思う」「B.話は聞いてみよ
うと思う」「C.発注したいと思わない」の三段階で評価しました。
すると、驚くことに3名全員が「A.ぜひ発注したいと思う」にチェッ
クしたサイトは、なんとゼロでした。この事実は、我々や皆さんが
Webサイトを作る上で、非常に注意すべきことを表しています。
それは、「誰からも選ばれようとすると、誰にも強く響かない」と
いうことです。
サイトを作るとき、多くの人が陥ってしまうのが、「あの商品もこ
の商品も全部アピールして、全てのお客さんに好かれたい!」とい
う欲求です。しかしこれを目指すと、良くて「B.話は聞いてみよう
と思う」レベルのサイトに留まってしまうことが多いのです。
よほどのネームバリューがある大企業であれば、ブランド力でそれ
をカバーできることもあります。しかし多くの企業の場合、自社の
最も得意とする部分、勝負すべき部分がぼやけてしまい、結局はサ
イトの営業力を落とす結果になりかねません。
これが全対応型サイトの罠です。何も今回調査した業種に限った話
ではありません。
一方で70%のサイトが「C.発注したいと思わない」サイトだったこ
とも重要です。これは簡単で、情報量が不十分で本気でやっている
雰囲気が伝わってこないサイトでした。
自社がターゲットとすべき顧客層を絞り、その層が「A.ぜひ発注し
たいと思う」ことだけを目指して、十分な情報を出す。誰からも好
かれたい欲張りな自分をグッと我慢して、全対応型サイトの罠を回
避してください。罠の先にはお宝があるのが世の常ですから。
2010.11.10