[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
隣の人と、違う検索結果、違う順位に
先日、こんなことがありました。
隣のスタッフが「Googleの検索結果の2番目を見てください」と。
すると私「はい、A社のことだよね・・・」
スタッフ「えっ、B社じゃないですか?」
私「いや、A社だよ」
そう、二人がみている検索結果が違うのです。今に始まったことで
はありませんが、このように人によって検索結果が違うという例が
身の回りでも増えています。電話の先のお客さんと会社、会社と自
宅、会社内でも結果が違ったり、といった具合です。
考えてみれば、違っていて当然かもしれません。
例えば、東京都中央区京橋にある弊社にて、昼食前に「いい店知ら
ない?」と聞いたら、東京都中央区京橋のランチを教えて欲しいと
ころです。これが検索エンジンで「京橋 ランチ」などと検索する
と、大阪の京橋が多数出てきます。「京橋 ランチ 東京」などと
すれば良いのでしょうが、検索エンジンが私向けに「東京の京橋
ランチ」の検索結果を見せてくれたら、なんと便利なことでしょう。
ネットに接続するIPアドレスからわかる地域情報、ログインしてい
るユーザーの事前登録情報、ブラウザの検索履歴やクリック履歴な
どなど、我々は検索結果から情報を引き出すために、自らの情報を
送っています。それらのデータが活用されて出てきた結果が、冒頭
の人によって順位が違うという状態でしょう。Googleの検索エンジ
ンは、徐々にその適用範囲を広めてきていますので、皆さんの身の
回りでも同様のことがおきていることと思います。
人によって順位が違うとなると、順位という絶対的な数値評価が揺
らぎます。1位というのは気持ちが良いものですが、検索結果1位
だけでは商売は成り立ちません。検索エンジンから人が来て、その
中からわずかな確率で顧客となってくれて、ようやく成果が出たと
言えます。そのために今後は、成果が多いキーワードは何か?、成
果になる確率が高いキーワードは何か?、といったような成果に近
い指標の重要性が高まりそうです。
サイト内への来訪検索キーワードについて、「成果件数ランキング」
「成果になる確率ランキング」を並べてみるだけでも、新たな発見
があるかもしれません。もし余裕があれば、縦横に件数と確率の軸
をとって、検索キーワードをプロットしてみると良いでしょう。
・質、量共に優秀という素敵な検索キーワード
・件数は多いが確率はイマイチな検索キーワード
・確率は高いが件数はイマイチな検索キーワード
・質、量共にイマイチな検索キーワード
が目に見えるようになるでしょう。ここまで見えれば、改善の対策
アイデアもひらめきそうですね。
2010.04.28