[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
検索順位はお金で買えるか?
年明け最初のコラムは、気になる人も多いことであろう検索結果で
の順位のお話です。
SEO(検索エンジン最適化)についてお客様からご相談をいただく
ときに、その会話の中で次のようなフレーズを良く耳にします。
「お金を払えば、検索結果の上位に表示出来るのですよね?」
上記のような疑問は、検索エンジンが商売としてどのように成り立っ
ているかを考えれば、誤った考え方であることが分かります。
インターネットを利用する上で、もはや無くてはならない検索エン
ジン。しかも、このような便利なものを私達は無料で利用すること
が出来ます。なぜでしょうか?
答えを先に言ってしまえば、検索エンジンはその収入の多くをバナー
やPPC広告などスポンサー企業からの広告出稿によってまかなわれ
ているからです。これは、テレビやラジオなどのマスメディア媒体
におけるCMと同じ構造と言えるでしょう。
では、なぜ企業は検索エンジンやテレビなどに広告を出稿するのか。
それは、そこに「人」が集まっているからです。
テレビでは、視聴率が重視されます。視聴率は、番組の価値や人気
を表すバロメーターであり、人の集まり具合も示しています。面白
い番組はそれだけ人を集める力があり、同時に広告価値としての高
さも表しています。
それでは、検索エンジンにおける「番組」は何でしょうか?それは、
「検索結果」に他なりません。ユーザーが入力したキーワードに対
して適切な結果を出力することは、検索エンジンにとっては面白い
番組を作ることと同義と言えます。
さて、テレビにおいて面白くない番組は、おそらく視聴率も振るわ
ないでしょう。視聴率が悪い=人が集まらなければ、企業としても
広告を出稿する魅力が薄れてきます。スポンサー企業が離れてしま
えば、番組は打ち切りの憂き目にあうかもしれません。
では、検索エンジンではどうでしょうか。仮にお金や特殊な方法で
検索結果の順位を操作出来たとしたら、結果として利用者にとって
役に立たない検索結果になってしまうかもしれません。それはつま
り、面白くない番組と言えます。
純粋な検索結果、それはお金では買えないのです。
2009.01.14