[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
ホームページの情報量は無制限?
土地や建物の広さといった制約が多いリアルの店舗と比較すると、ホームペー
ジに掲載する情報量に大きな制限はありません。ページ数を増やせば増やすほ
どに、その情報量も拡張できるでしょう。ホームページの制作過程の中で「ど
のような情報を掲載したいですか?」と問われれば、「あれも伝えたい、これ
も伝えたい」となってしまいがちです。実際にホームページを閲覧していても、
時には情報を欲張りすぎてゴチャゴチャしているページを見かけることもあり
ます。
ホームページをサイト全体としてみれば、ページを増やせばそれだけ情報量が
増えます。うまく情報を分類して適切なラベルをふり、適切な位置に程よい順
序・大きさ・デザインなどを考慮されたサイトにおいては、サイト全体の情報
量が多くとも心地よくページを閲覧し続けることができます。
しかし、同じホームページでも1ページで考えると、実は掲載する情報量は限ら
れているのではないでしょうか。「あれ」も「これ」もと情報量を増やしたこ
とで、一番伝えたかった「あれ」が伝わらないといったことにもつながりかね
ません。縦横にスクロールすることを前提にすれば、いくらでもその掲載スペー
スは確保できますが、できることなら重要な情報はスクロールなどせずに伝え
たいものです。
パソコンの画面サイズは1024×768、1280×1024、800×600などと限りがありま
すが、ブラウザの上下左右にあるボタンやスクロールバーなどを考慮すれば、
実際に利用できる画面サイズはもっと小さなものになってしまいます。そのた
め、限られた情報掲載の一等地となるページ上部で、何をどう伝えるべきかが
重要になってくるのです。
極端な例をあげると、下のAやBは「あ」ということがストレートに伝わります。
しかし、Cのようにゴチャゴチャと情報を掲載すると、「あ」へのピントがぼけ
てしまいます。あれもこれも伝えたいではなく、そのページに何を求めてくる
かを想定しながら、伝えるべき情報の強弱をつけるかが思案のしどころですね。
A B C
┏━━━━━┓┏━━━━━┓┏━━━━━┓
┃ ┃┃あああああ┃┃あいうえお┃
┃ あ ┃┃あああああ┃┃かきくけこ┃
┃ ┃┃あああああ┃┃さしすせそ┃
┃ ┃┃あああああ┃┃たちつてと┃
┗━━━━━┛┗━━━━━┛┗━━━━━┛
自分自身でも見やすいサイト・競合サイトはもちろん、新聞・雑誌、電車の吊
り広告、飛び込み訪問や電話セールスなど、限られたスペースや時間で瞬時に
内容を伝えている先人達も大いに参考にしながら、自社のホームページを見つ
め直したいものです。
2007.02.28