[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
Yahoo!の検索結果の表示方法が刷新
今月3日、Yahoo!の検索結果の表示方法が刷新されました。以前は、人手を介し
て分類・登録したサイトを検索する「カテゴリ検索」が第一優先に表示され、
YSTと言われるロボットが情報収集した「ロボット検索」の結果が続いて表示さ
れてました。
それが、「ロボット検索」の結果をメインに表示するようになったのです。こ
れまで優先的に表示されていた「カテゴリ検索」の結果は、もう1クリックして
ようやく表示されるようになります。
そうすると、どのような変化が起きるでしょうか? ページの構造がSEO向き
(ロボット検索向き)ではなく、カテゴリ登録時の文章が運良く秀逸であった
ところでは、大打撃を被っている恐れもあります。つまり「カテゴリ検索」で
は上位に表示されていても、「ロボット検索」では上位に表示されていないと
ころは、来訪者が激減してしまう可能性があるのです。
一例として、企業向け製品を取り扱うB社の状況を調査してみました。ページの
構造はSEO向きなので問題は無いはずですが、サイト登録時の文章がうまく掲載
されたおかげで「カテゴリ検索」の恩恵を大いに受けていたサイトです。よく
利用されるキーワードにもかかわらず、同業他社で利用している登録サイトが
少なかったのです。
Yahoo!のカテゴリの説明文には下記のようなもので構成されていました。
[キーワードA]、[キーワードB]の[キーワードE]、[キーワードF]。[キーワード
C]や[キーワードD]の販売。
このうち、[キーワードA]がメイン商品であり、このキーワードを利用するユー
ザーは非常に多く、加えて同業他社でサイト登録時の文章に利用されているケー
スが少なく、多くの来訪者、問い合わせ者を獲得できていた状態でした。
Yahoo!検索で来訪したキーワードを単語別に見ると、上位5キーワードでは次の
ような数値となっていました。
[キーワードA] 25.30% ||||||||||||
[キーワードC] 16.10% ||||||||
[キーワードD] 5.60% ||
[キーワードE] 4.90% ||
[キーワードB] 4.20% ||
実に1/4ものアクセスを[キーワードA]に依存しており、かつ稼ぎ頭でもあった
ため、検索結果表示刷新でどのような影響を受けるか心配をしておりました。
切り替わり後の状況は次の通りです。
[キーワードA] 11.30% |||||
[キーワードC] 11.10% |||||
[キーワードB] 10.20% |||||
[キーワードE] 5.90% ||
[キーワードD] 4.80% ||
[キーワードA]が最上位であることには変わりありませんが、来訪が25.3%→
11.30%と半分以下になってしまっています。ところが、それ以外のキーワード
では露出が高まっているものも多く、[キーワードA]に関してはマイナスでした
がYahoo!経由のアクセス数全体では大きな増減はありませんでした。
[キーワードA]の順位だけを調べれば下落=マイナス要因としてだけ捉えてしま
うかもしれませんが、アクセス解析で全体を俯瞰できると本来の状況が見えて
きます。
検索結果の刷新という外部要因の変化で、ユーザーが目にする情報に変化が起
き、結果として行動も変わってきます。それを実際のデータで検証できるのが
アクセス解析です。9月のアクセス解析結果と10月3日以降のアクセス解析結果
を比較できる方は、是非お試し下さい。Yahoo!検索結果刷新によって、どのよ
うな影響があったのか、今後どうすれば良いのか、様々なヒントが転がってい
るかもしれません。
さらにYahoo!では、検索技術を着々とリリースしてます。Googleマップや
Googleローカルを見たときは衝撃でしたが、Yahoo!もベータ版としてYahoo!エ
リア検索( http://search.yahoo.co.jp/yp )を公開しました。地図は小さめ
ですが、見やすい地図なのでこちらも便利に使えそうです。
2005.10.12