[イーナチュラルな人々]
似合う服が消えていく
どうやら、この冬はちゃんとした衣替えをしないまま終わりそう。
2020年に限定的に始まった私のリモートワーク生活は、
やがて新しい日常となって、今年で3シーズン目に入りました。
リモートワークになって変わったことはいろいろありますが、
個人的に大きく変わったのは毎日の洋服でしょうか。
通勤による外出が無くなったので普段着=仕事着になり、
それまで着ていた外出着達の出番がめっきりと減りました。
その傾向は年を追うごとに色濃くなっていき、
冒頭の述べた通り、今年の冬は洋服ダンスから数種類のニットを
引っ張りだしただけで、その他大勢の冬服達は袖を通すことなく、
次の冬を迎えることになりそうです。
問題は、着ていない洋服は知らずにうちに似合わなくっていく、
という不思議な現象が起こる点です。
体型が大きく変わっているわけでもなく、服のデザインが古く
なっているわけでもないのですが、鏡に映る自分がなんだかとても
野暮ったく見えます。
他人からは前と変わらないように見えるのでしょうが、
自分の中で自分が見慣れなくて落ち着かない感じです。
要するに、楽な普段着に慣れきり、普段着しか着ていない自分しか
見ていないので、全体的にセンスが退化しているのだと思います。
人から格好良くみられたいという欲求はそれほどないですが、
さりとて「あいつ、ダセえな」とも思われたくありません。
この春からは少し意識して普段着から遠ざかり、
洋服ダンスの中が肥やしだらけにならないように、
自分を律するつもりです。
とはいいつつ、普段着は楽なんですよね。
「水は低きに流れ、人は易きに流れる」とはよく言ったものです。
2023.02.22