[イーナチュラルな人々]
2倍に目がくらんだ私。
ある日のこと、台所のキッチンペーパーが無くなりました。
いつものように近所のドラッグストアに足を運び、
いつもと同じ銘柄のキッチンペーパーを買おうとしてた私の目に、
「2倍」の文字が飛び込んできました。
普段購入しているキッチンペーパーは1ロール50カットですが、
2倍を名乗るそれは1ロール100カットとなっています。
4ロール1セットなので、通常版は200カットで2倍版は400カット。
お値段はそれぞれ168円と298円。
ん、これは2倍版のほうがお得なのでは?と思い、
スマホの電卓で計算をしてみました。
通常版:168円÷200カット=0.84円/1カット
2倍版:298円÷400カット=0.74円/1カット
ほとんど誤差みたいなものですが、
計算上は2倍版の方が1カットあたりの単価が確かにお得です。
これは2倍版を買うでしょうということで、
お得な買い物をしたという満足感と2倍キッチンペーパーを
一緒に家に持ち帰りました。
しかし、いざペーパーホルダーにセットして使おうとした時、
私は気がつきました。
「なんか.....1枚が薄い??」
いや、実際に薄いのです。
そりゃそうです、ロールの直径は一緒でカット数は多いを
達成するためには、紙の厚さを薄くしないことには実現不能です。
そんなのはちょっと考えればすぐ分かることですが、
ドラッグストアで電卓片手に賢い消費者を気取っていた私は
そんなことには全く気がつかなかったのです。
そして、1枚あたりが薄いと当然ですが吸収量も落ちます。
したがって、通常版と同じ吸収量を実現しようとすると、
2倍版の場合は2枚ほど使う必要があることも判明しました。
するとですよ、2倍版の1カットあたりの単価は確かにお得だけど、
吸収量=1回当たりの使用量で評価すると決してお得ではことに
気がついて、自分の浅はかさをかみしめる結果となりました。
あくまで私の使い方の場合の話であって、
2倍版の存在意義を否定するわけではありませんが、
分かりやすい数字に飛びついてはいけないなと思いました。
ここまで読んでいただいたあなた、
「こいつ....細けえな」と思われたかもしれません。
今回はたまたまです、たまたま。
2022.06.22