先日、使って２年になる両親のスマホを機種変更しました。

スマホデビューは２年前、つまり今まで使っていたスマホが
初めてのスマホだった訳ですが、初めてならば少しでも簡単な
方が良かろうと考えて、相談の上でいわゆる「かんたんスマホ」を
選びました。

かんたんスマホ、機械に馴染みがない高齢の方の最初の選択肢と
しては悪くはないと思います。物理的なボタンがある安心感など
ガラケーからの参入障壁を下げてくれる面もあると思います。

ただ、かんたんスマホを自分でも操作してみて、
これはスマホに慣れてくるとかえって使いずらくなるな..
と感じました。

というのも、物理ボタンがある分だけディスプレイサイズは
小さくなり見にくくなりますし、初めての人向けの機能は
初めてでは無くなるにつれて、不必要になるのは自明でした。

そして初めての人向けに配慮してか、操作感も全体的にもっさり
していて、カメラ性能も妙に低くで手元がおぼつかない老人だと
手ぶれ写真が連発になるのも目に見えていました。

初心者ほど良い道具を使った方が良い、
どの世界でも言われるこの言葉を２年前に感じた次第です。

で、２年たって契約的な縛りから諸々解放されるタイミングで
両親から話を聞いてみたところ、同じような感想をもっていた
ので、それならばということでハイエンドとは言わないまでも、
一般的な水準のスマホに買い換えました。

結果、今まで感じていた操作上のストレスからは解放され、
快適に利用出来ているようで、まぁ良かったなと思います。

考えてみれば、LINEなどをアプリを使っている限りでは
かんたんスマホも普通のスマホも一緒なわけで、
だったら変に性能をデチューンしたスマホよりは、
普通のスマホの方が快適なのは当たり前といえばその通りです。

今までは安全に配慮してあまり切れない包丁で調理していたところ、
普通にスパスパ切れる包丁がやってきて調理効率が爆上がり、
といった感じでしょうか。

かんたんスマホに意味が無かったは言いませんし、
全ての人に前述の話が当てはまるとも思いませんが、
かんたんスマホの卒業時期は意外と早く訪れる、
と経験者は語っておきます。

ご検討されている方への何かの参考になれば。