[イーナチュラルな人々]
夜を散歩する私
最近、自宅の周りの夜の散歩が日課になりつつあります。
目的はリモートワークによる運動不足解消と、ちょっとした気分
転換もまた目的の一つです。朝・昼は何かと慌ただしいので、
必然的に夜の散歩という選択肢になります。
一時の暑さはどこへやら、最近は夜になると肌寒いくらいで、
秋の虫の声が耳に心地よく、呑気な夜の散歩も捗るというものです。
これまで夜の散歩はあまりしたことがなかったのですが、
歩いていると音の情報量の思った以上の多さに驚かされます。
この時期は涼しくなって窓を開けている家も多いこともあると
思いますが、家族団らんの会話だったり、子ども達がはしゃぐ声で
あったり、妙に大きいテレビの音であったり、風呂が沸いたことを
告げる給湯器の女性のアナウンス音だったりと、多種多様な音が
家の明かりとともにこぼれ落ちてきます。
その音を拾いながら、あぁここには人々の生活があるのだなと、
私は当たり前のことを感じながら、夜の街を目的もなく歩んで
いきます。
リモートワークで働いていると、一日に接する人の数が極端に
少なくなります。こうやって夜の街を散歩し、音を通して他の誰か
の生活に触れることで、自分も社会の一員なんだと再確認し、
どこか安心した気持ちになっているのかもしれません。
いや、考えすぎかな(笑)
一日が家の中だけで終わることに、飽きているのかもしれません。
2020.09.23