[イーナチュラルな人々]
CDの思い出
先日、年末に向けて押し入れの掃除をしていたところ、
昔買ったCDが大量に出てきました。最近はCDで音楽を聴くことも
滅多になくなったので、思い切って処分してしまおうかと考えて
いたときに、ふと思い出しました。
その昔「CDは20年くらいで腐ってしまう」と言われていたことを。
CDが一般的になったのは、今から30年くらい前の話だと思いますが、
当時のオーディオ雑誌で、CDのアルミ層は時間の経過により腐食が
始まる可能性があるので取り扱いには注意せよ、という記事を
読んだ記憶があります。
純朴な少年だった私は「そんなことがあるのか!」と驚き、
光の当たらない冷暗所にCDを大切に保管していた記憶があります。
当時、友達の家に遊びに行ったときに、部屋の中にCDがむき出しで
転がっているのを見て「いつか腐るに違いない...愚か者め」と
密かに思っていました。
が、それから随分と時が経ちましたが、
身の回りで「CDが腐った」という話は聞いたことがありません。
CDの保管に苦心していた当時の私こそが愚か者だったでしょうか。
いやいや、モノを大切にするという心を養っていたのだと思えば、
決して無駄な行為ではなかったと思いたい、というところです。
2018.11.28