[イーナチュラルな人々]
前略、父上、母上。
今年も残りわずかとなって、一年を振り返るような時期が
やってきました。世間的には、今年はそれはもうたくさんのことが
起こって、いつまでも記憶に残るような年だと思いますが、
その辺の総括は他の方にお任せするとして、ここでは私的な
話をしたいと思います。
個人的には、今年一番のエポックメイキングな出来事は、
山に登り始めたということでしょうか。山登りと言っても、
現状ではハイキングの延長線上のようなもので、とてもとても
「登山」などと呼べるものではないのですが。
ただ、自他共に認めるインドア派の僕にとって、
休日に朝5時に起きていそいそと山に出かけていくなど、
革命的と言わざるを得ません。
さて山登りを始める際には、それなりにモノを揃える必要が
あります。ウェア(要するに服)やギア(要するに道具)など、
一通り準備する必要があるのですが、これがお高くてびっくりして
しまいます。
特にウェア、アウトドアメーカーが専門に作るものは高いです。
例えばフリースなどは、ユ○クロで買ったら1週間毎日違う
フリースが着られてしまうくらいのお値段がします。
ダウンジャケットも、見た感じは同じようなユニ○ロのダウンと
比較すると、値段のゼロが一個多いです。
が、実際に商品を手に取ってみると、アウトドアメーカーの
それは、細かいところまで手が込んだ作りになっているのが
すぐ分かります。例えば、正面のファスナーが噛みこまないように
裏打ちがしてあったり、縫製が立体裁断になっていて服と体の間に
余計な隙間が出来ないようになっている=寒くないように
工夫されていたりと、お高い分だけの価値を感じることが出来ます。
じゃあ山登りにユニク○がダメかというと、実のところそんなこと
もなく、ていうかこれで十分なんじゃないかと思ったりします。
が、そこは「夢とロマン」ですよ。ていうか、お高いウェアを購入
する理由に「夢とロマン」以外、何があろうというのでしょうか。
ということで、取り留めもない話になりましたが、
最近はアウトドアメーカーのカタログを眺めている時が一番楽しい
ですよ、という話でした。
最後に、このコラムを両親が毎回読んでいることを、
最近知りました。
父上、母上、最近の息子は大体こんな感じですよ。
2011.12.14