[イーナチュラルな人々]
とりあえず9時間歩きましたよ
まず、今回の震災で被害にあわれた皆様には、
心よりお見舞い申し上げます。このコラムを書いている3月22日時点
でも、震災は現在進行形で進んでいると言ってよく、
今後の目処が立っているとは言い難い状況です。
しかし、私たち・私たちの祖先は、これまでも多くの困難に
打ち勝ってきました。この震災も、きっと乗り切れると
思っています。
勇気をもって、この震災に対処していきましょう!
さて、私個人としては、今回の震災では幸いにも実質的な被害は
ありませんでした。当日は、栃木県の足利市へ出張に向かう
特急列車の中で、地震に遭遇しました。
地震の揺れが来る前に、電車が緊急停止していたので
難を逃れましたが、仮に走ったままだったら脱線していたのではと
思うほどの揺れでした。電車が停車したのが、埼玉県の宮代町
という街だったのですが、あとで聞けば埼玉県の中でも揺れが
大きかったところ(震度6弱)でした。
ということで、揺れによる直接の被害はなかったのですが、
当日はもう電車が動かないということで、そこから家に帰るまでが
大変でした。
私は埼玉県の浦和というところに住んでいるのですが、
宮代町から浦和までは約35kmです。マラソンの42.195kmが頭に
あったので、歩けない距離ではないと判断して歩き始めたのですが、
結果的に9時間近く歩き続けることとなりました。
その間、大きな精神安定剤の役割を果たしたのは、ネットからの
情報でした。当日は携帯電話網が麻痺して電話がまったく繋がらない
状況でしたが、ネットはかろうじて生きていたので、
そこから得られた地震の情報、交通の情報は、自分が次の行動をする
上での大きな判断材料になりました。
今回の出来事はとても一言で語ることは出来ませんが、
災害時の情報収集の重要さは実感出来たような気がします。
2011.03.23