[イーナチュラルな人々]
京橋の空が黒く染まった日
巽 太陽
11月26日金曜日、午前9時20分。出勤のため、いつもどおり宝町駅
の階段を上っていると、聞こえてくるけたたましいサイレンの音。
「おや、どこかで火事かな?」と思いながら、会社に向けて歩を進
めます。するともうもうと濃くなる黒煙。騒然とする人々。なんと
燃えているのはイーナチュラルのあるビル!・・・ではなく裏の建
設現場でした。
火の手こそ上がっていませんが、かなりの煙と煤(すす)と異臭。
後から調べると、どうやら工事用の発泡スチロールが焼けたらしい
です。
二次爆発でも起きたら危険なので、しばらく会社に入らず様子を見
ていていたのですが、結局大丈夫そうとのことで、少し遅れてタイ
ムカードを押したのでした。
社内は閉め切っていたにも関わらず、換気口から入った煤があちら
こちらに。さらに「いやあ、大変でしたね」などと言いながら鼻を
かむと、ティッシュが真っ黒(笑)。後日、建設会社の方が謝罪に
いらっしゃったり、ビルの緊急清掃が入ったりするなど、大事故と
いうレベルではなかったと思いますが、準当事者になってみると、
案外いろいろな影響があるものなのですね。
ビル火災というとこれまではテレビの向こうの出来事というイメー
ジだったのですが、身近に起こり得るものなんですよね。何事も
「自分だけは大丈夫」と考えないよう、気を引き締めようと思った
出来事でした。
2010.12.08