[イーナチュラルな人々]
あの時の医師にこの場を借りて感謝。
ひと月近く前になりますが、妻が入院しました。先に申し上げてお
きますと、数日で退院しもうピンピンしていますのでご心配なく。
さて、入院したのは日曜日。前日から背中の痛みと体調不良があっ
たのですが、いかんせん休日ですし、日常生活に支障はなかったた
め、月曜日まで様子を見ようと話していました。これが悪かったの
か、日曜日の夕方に少し悪化、さすがにこれは、と病院を探すこと
に。
しかし、近所の救急指定されている病院に電話したところ、担当の
医師がいないので、応えられないという返事。その後5件、6件と電
話をかけましたが、同様の返事です。さらには「消防の救急相談セ
ンターに電話してくれ」と言われ、救急相談センターに電話すると
「病院に直接電話してくれ」という、まさにたらい回し状態。
いい加減疲れたころ、区の医師会の休日急病診療所に電話したとこ
ろ、専門の担当医師はいないが話を聞きましょうと言ってくれるお
医者様が。症状など詳しく相談すると、「その症状なら、こういう
病気の可能性があり、場合によっては急にもっと悪くなることがあ
るから、救急車を呼んだほうがいいですよ」とアドバイスをくれま
した。
そして救急車で別の病院に搬送、検査と治療のため数日入院するこ
とになったわけです。
私は救急車に乗ることはもちろん、入院関連の手続き、保険の連絡
など、初めて尽くし。結局大事には至らなかったので、今では良い
勉強になったと思ってます。
今回の件で一番感謝しているのは、やはりその相談に乗ってくれた
医師の方です。もちろん実際に治療してくださった医師や看護士の
皆さんにも感謝していますが、私が一番不安で困っているときに、
診察できないからとただ断るのではなく、丁寧に話を聞いてくれア
ドバイスをくれたその対応が何より心強く嬉しかったのです。
忙しい中での効率化やクレームへのリスクヘッジのため、プロとし
て責任のもてないことは言わない、という対応が必要なときがある
ことは、理解しているつもりです。ただそれでも、少しでも相手の
困りごとを解決してあげようという姿勢を見せてくださったその医
師を見習いたいと思ったのでした。
2010.09.08