[イーナチュラルな人々]
汗と涙の東京マラソン42.195km
マラソン大会が多くなる秋から春にかけて週末に一度走るかどうか
という練習状況なのですが、大会に出ると少しずつタイムが縮まっ
ていくので、ランニングが楽しくなっている今日この頃です。
さて、先週の日曜日に東京マラソンに出走しました。
今回の目標は通称サブフォーと言われる4時間切り、市民ランナーの
一区切りとなるタイムを目指しました。一緒に走るらしい現役格闘
家の世界チャンピオンに勝ちたいという野望もあったのですが、果
たして・・・。
都庁前に3万5000人が大集合し、普段参加している大会とは違う盛り
上がりを見せていました。9時10分にスタートの号砲が鳴って招待選
手やエリートランナー達が走り去った後、スタートラインに向かっ
てみんなでゾロゾロ進み、スタートラインを通過したのは少し経っ
てからでした。
都庁前をスタートして新宿を抜け、5キロの飯田橋で皇居方面に右折、
皇居の脇を南下して日比谷公園を通過、品川で最初の折り返しです。
その後、銀座へ向かい銀座4丁目の交差点を左折して、会社のある日
本橋方面へ走りました。
前半21キロのペースからすると3時間30分台で行けそうな雰囲気もあっ
たので、もし後半にへばっても4時間を切れそうだという余裕があり
ました。でも、ハイペース過ぎて体は少しずつ疲れていたようです。
スタートでトイレに行けなかったので、22キロくらいの銀座1丁目の
公衆トイレで小休止。給水しながら走っていたつもりでしたが、気
温も湿度も高くて脱水症気味だったらしく、トイレで一瞬フラッと
してしまいました。
気を取り直して、家族が応援してくれている日本橋へひた走りまし
た。沿道の声援もすごい力になりますが、家族からの声かけはやっ
ぱり嬉しいもので、その後も快調に足を進めました。でも、本当に
辛いのは30キロを超えてからでした。
浅草で折り返して銀座へ向かう途中で強い風雨となってしまい、ラッ
プタイムもみるみる遅くなり、練習不足の足がへばってきました。
景色を楽しむ余裕があった前半とは違い、二回目の銀座4丁目の交差
点時にはただただ足を進めるので精一杯というところ。
築地を過ぎ、最大の難所である高低差のある大きな橋を何度も渡る
頃には心も体もヘトヘトでした。自分で自分を根性無しと思いなが
らも、疲れて前へ進む力があきらかに遅くなっています。
4時間切りももういいやと思うくらいに心が折れてしまったのですが、
豊洲でもう一度家族に会うとやる気復活!、一声かけられただけで
こうも変わるかというくらい気合いを入れ直し、最後の5キロはペー
スを持ち直して頑張りました。応援って疲れた体には本当に嬉しい
もので、声はもちろん、目線だけでも手の合図だけでも嬉しくなり、
ただそれだけで頑張れるから不思議です。
しかし、途中にペースを大きく落としたのが響いて、最後の直線200
メートルくらいのところで4時間の合図。4時間切りを目標にしてい
ましたが、あえなく撃沈で、公式タイム速報では4時間00分42秒です。
スタートまでのタイムロスがあるので、それを差し引くと3時間59分
か4時間ちょうどか微妙なラインなのですが、42.195キロも走ってあ
とわずか42秒頑張れなかった自分が悔しくて悔しくて・・・こんな
に悔しい気持ちになったことは、大人になってからは初めてかもし
れないほどでした。
マラソンはよく人生にたとえられたりしますが、ただ走るなんて面
倒くさいと思っていた自分でも、走る側になってみると「うん、そ
うそう、マラソンは人生」なんて思ってしまうから不思議です。
練習で心と体をしっかりと鍛えれば結果は出ますし、そうでなけれ
ば結果は出ない。今回も、終盤にさしかかるところで、心が折れて
しまいました。
とっても悔しい結果でしたが、悔しさをバネにして、マラソンだけ
でなくいろんな事を頑張ってみます。
2009.03.25