[イーナチュラルな人々]
ぼくは携帯ができない
タイトルは山田 詠美のパクリです。
1995年頃に初めてインターネットに触れて以来、その入口はもっぱ
らパソコンです。
ウェブ制作という仕事柄、日中は基本的にパソコンの前に座ってま
すし、家でもインターネットへの接続はパソコンです。よほどのこ
とがないと、携帯でウェブを見ることはほとんどありません。
しかし、これは私個人に限ったことで、世に目を向けてみると携帯
を使ってウェブを閲覧する機会の方が多くなっているかもしれませ
ん。10代20代の若い世代は、特にその傾向が強いと言われています
が、時々合う高校生の親戚に話を聞くと、そんなものまで携帯で見
ているのかとびっくりさせられることがあります。
一応、今使っている携帯はいわゆる「全部入り」と呼ばれる高機能
タイプの端末ですが、気がつけば通話とメールくらいにしか使って
いません。あ、最近このメルマガのコラムは携帯で書くことが増え
ました。親指が痛いです。でも、そのくらいです。
そんなわけで、同僚からは「らくらくフォンで十分」と指摘される
くらい携帯には疎いのですが、これでもウェブ業界の人間なので、
知識としての昨今の携帯事情は把握しているつもりです。
ただ当たり前の話ですが、「知っている」と「実際に使っている」
との間には深くて暗い川が流れていて、それは実際に携帯サイトを
作る側にまわった時に痛感します。パソコン用のサイトを構築する
ようには、自分の中でストンと落ちてこないところがあり、試行錯
誤を繰り返す日々です。
そう、最近は携帯サイトの引き合いも増え、実際に制作する機会も
ボチボチ出てきました。正確には、以前から問い合わせを受けるこ
とはあったのですが、いろいろな事情であまり積極的にはお引き受
けしていませんでした。
ただ、これだけ携帯が入口となっていると「出来ない」とも言うこ
とも出来ず、遅ればせながらではありますが、携帯サイトにも着手
しつつあります。
幸いにして、ブログで構築されたパソコン用のサイトを、いろいろ
ゴニョゴニョして携帯用に変換する仕組みなども整ってきました。
作りたい側も作る側も、それぞれ以前よりも負担は減ってきている
と思います。
とりあえず、絵文字を連続して使う作法は身に着けました。そっか
らスタートです。
2009.03.11